夏の車中でピザは焼けるのか？ イスラエルの有名シェフが実演
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イスラエルの有名シェフ、ハイム・コーエン氏は、暑い車中にピザを30分置いたらどうなるか実演してみせる。（YouTube：Beterem-Safe Kids Israelより）
イスラエルのNGO団体Beterem: Safe Kids Israel（訳注：Beteremはヘブライ語で「あらかじめ」を意味する）は、有名シェフのハイム・コーエン氏と組み、「夏の中東の車中は、どれだけ暑くなるのか？」などと軽いノリで市民に生活の安全を訴えている。しかし、これは笑い事ではない。世界中でも多発しているように、イスラエルでは2008年以降、誤って子供が車内に放置され、死に至ったケースが16件起きている。
イスラエルメディアの「ザ・タイムズ・オブ・イスラエル」によると、2008年から2015年の7年間に、349人の子供が車内放置されていたとのこと。
The vast majority (84%) of the children left behind in cars were between the ages of 0 and 4. The kids were most commonly left in private vehicles (84%), but they were also forgotten on school buses, public buses, and even Jerusalem’s light rail.
車内に放置された子供の多く（84％）は0歳から4歳児。ほとんどの子供は自家用車に置き去りにされていたケース（84％）だが、他にもスクールバスや、公共バス、エルサレム市内を走る路面電車でも子供の車内放置はおきている。
南イスラエルの町ベエルシェバでは、2015年5月27日に最高気温が華氏115度（摂氏約46.1度）を記録した。（画像：Sara Teichholtz）
2015年5月27日水曜日にコーエン氏のフェイスブックに動画がアップされてから、14万5000人以上が視聴し、3000件の「いいね！」と4000件のシェアを集め、200件以上のコメントが寄せられた。フェイスブックのキャプションには一言、次のように書かれている。
(בכל יום !!! (והיום יותר מתמיד
(Every day!!! And today more than ever.)
これが毎日！！！（そして今日も最高気温の記録更新）
動画をアップした日には、この時期の最高気温を記録し、ある地域では最高気温が華氏115度（摂氏46.1度）に達した。
「ハイム・コーエンと車の中でクッキング」と題した動画は、コーエンシェフの「新クッキングショー」への挨拶から始まる。
「今日は、車の中での料理方法をお教えしましょう」
“That's right! In the car! It's simple, it's easy, and it's hot.”
「そうです！ 車の中です。手早く簡単に作れて、そして熱い！」
動画はシェフがピザを作る準備から始まる。まず生地をクッキングシートに敷き、ソースを伸ばして、チーズ、コーン、オリーブ、マッシュルームをトッピング。
そして、準備できたピザを車中に置き、視聴者に向かって「このまま30分置きます。そして時間が経ったら見てみましょう」と。
30分後、コーエン氏が車のドアを開けてみると、ピザは端から真ん中まで真っ黒焦げ。
動画の最後にはシェフからのメッセージが。
Dear friends: in the summer, the car is exactly like an oven. Don't leave a child alone in a car, not even for a single minute! Every summer there is a sharp rise in accidents involving children. Share this video and prevent the next tragedy.
動画をご覧の皆様。夏場の車中はまるでオーブンです。たった1分でも子供を置き去りにしてはいけません。毎夏、子供を巻き込んだ事故の件数はぐっと増加します。この動画を共有して次の事故を防ぎましょう。
こちらから1分間の動画（ヘブライ語・英語字幕）が視聴できます。
こちらもご覧ください：ザ・タイムズ・オブ・イスラエル