エイプリルフールとエチオピア国営テレビ

エチオピアの人々は、ETVの日頃の「嘘」報道をまねたような、偽のニュースを次々ツイートしてエイプリルフールを楽しんだ。ETVとはエチオピア国営テレビ、アフリカのこの国で、国内唯一の国営のテレビ局である。ネットユーザーらは #ETvDay (ETVの日)のハッシュタグを使い、「年に365日嘘をつく」とETVを非難した。

そもそもの発端は下記の画像である。

ETVもついに国連の国際記念日リストに載ったよ。ETVスタイルで報道するETVの日。 @jomanex pic.twitter.com/8hMK76uWS8

(訳注:このツイートの画像は2014年6月15日現在、閲覧できなくなっています。
もとの画像は、国連の国際記念日リストの4月の項になぜか「April fool's day」が入っていて、それをペンで消して「Etv's Day」に書き換えたものでした。)

Jomanex はアムハラ語(訳注:エチオピア公用語)で記した。

国内向けカスタマイズ:エイプリルフールは外国人用。「国内用」はETV。

Soli は2015年の次期総選挙をネタにした。

来る2015年の国政選挙は公正、自由かつ民主的に行われる。

論争激しかった2005年のエチオピア国政選挙では、街頭抗議で193人の死者と3万人以上の被勾留者を出して終わった。2010年の選挙は、与党エチオピア人民革命民主戦線の圧勝に終わり、99.6%の議席を獲得した。野党はこの結果を受け入れず、また国際監視団によると、この選挙は国際基準を満たしていないという。

どうやら、エチオピアはミレニアム開発目標 (2000年国連ミレニアム・サミットで採択された一連の開発目標)の一つを、それも記録的速さで達成するようだ。

情報筋によると、エチオピアはミレニアム開発目標で定められた期限より早く、安全な水道水を供給するとのことだ。

Gulelle区(訳注:アジスアベバ市)の住民らによると、彼らは20日間飲用水を手に入れることができなかったが、平気だった。水なしで生きられるよう訓練を受けてきたからである

クリミアの住民投票では、ウクライナの一地方よりロシアへの編入を望む票が圧倒的だった。

エチオピア中部の都市アダマの住民いわく、エチオピアの「成長と構造改革計画(the Growth and Transformation plan)」は、クリミア半島のロシア編入には全く影響されない。

Mahlet はニュースを2種類に分類している。

世の中には「ニュース」と「ETVのニュース」がある。 #ETvDay

BefeQadu はこう付け足した

世界には2種類の人間がいる。毎日ETVを見る人と、ありがたいことに見なくて済む人と。

エチオピア観光委員会の以前の標語、「年に13か月は良い天気」をもじって、Saleh はこう言う。

年に13か月は良い天気、そして年に13か月は政府が国営テレビで嘘をつく。 #ETvDay = エイプリルフール @BBCAfrica @AJStream

ETVにとって1年は何日あるのやら。

活動家たちによる「今日はETVの日(#ETVday)だ」との主張に反論して、ETVは「1年のうち今日だけは我々の日ではない」と発表した。 #April1

Oromo Network's(オロモ族ネットワーク)は願っている。

ETVのジャーナリストが総辞職すればいいのに。 #ETvDay #13monthsofEtvlies

ETVの日(#ETvDay)に関するツイートの続きは、こちらでお楽しみください。

校正:Ilya Maeda
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