ルワンダ:大統領選前の緊張も現職カガメ氏には無関係

7月20日、ルワンダの現職大統領ポール・カガメは来期に向けての選挙活動を正式に開始した。この選挙活動は、選挙結果が公式に発表される予定の8月9日に終わることになる。カガメ氏は2003年に95%の得票率を記録したときのように、余裕の票数[fr]で再選が確実と考えられている。

このルワンダ愛国戦線党(RPF)党首に対抗する候補者は3人で、2003年度の大統領選中にカガメ氏を支持した2人の元大臣と上院議員である:社会民主党(PSD)のジャン・ダマスカス・ンタウイクリヤヨ氏、自由党(PL)のプロスペール・ヒグロ氏、平和協調党(PPC)のアルベラ・ムカバランバ氏だ。では、実際の対立というのはどこにあるのだろうか。

Good Morning Afrika上でSonia LGはその答えを導き出そうと試みている。

Chasse aux opposants :
-Le parti démocratique vert, lancé en août 2009, par des transfuges du Front patriotique rwandais (FPR), actuellement au pouvoir : qui n'a pas été agréé par les autorités et dont le premier vice-président André Kagwa Rwisereka a été assassiné la semaine dernière.
– Le parti social : Bernard Ntaganda son membre fondateur a été exclu du parti et arrêté le 24 juin et placé sous contrôle judiciaire (accusé de “terrorisme” et d'”incitation génocidaire”.
– Les Forces démocratiques unifiées dont la présidente Victoire Ingabire a aussi été inculpée et placée sous contrôle judiciaire pour “propagation d'idéologie génocidaire”.

各野党の悩みの種:

-ルワンダ緑の党(民主緑の党,GP):現在の与党であるルワンダ愛国戦線の離党者によって2009年8月に結成された。当局から認可はされておらず、また、副総裁のアンドレ・カグワ・ルイセレカが先週、殺害された。
-社会インベラクリ党:創設メンバーの一人のベルナード・ンタガンダは党から排斥され、6月24日に逮捕された。同氏は現在「テロリズム」と「ジェノサイド(虐殺)のイデオロギー」の罪で拘留されている。
-統一民主勢力(FDU):党首ヴィクトワール・インガビレは「ジェノサイド・イデオロジーのプロパガンダ」の罪で拘留中である。

中央アフリカの保護を目的としたヨーロッパのNGOネットワークEurAcのディレクターKris Berwoutsは、2010年度大統領選を前にした野党らの苦難を強調した

Nous avons vu comment les partis d’opposition, qui se préparaient pour la campagne électorale, ont été écartés et comment l’espace politique s’est verrouillé à travers :

野党らが選挙活動に向けて準備している中で、孤立し、以下のような政治対策により活動が制限されているのを目の当たりにしてきた。

高官やカガメ氏の側近たちも大統領選前の緊張の中で標的となっている。実際、今年2月から南アフリカ共和国の首都ヨハネスブルクで亡命中のンヤムワサ将軍はカガメ氏に対する激しい対立の旨を表明した後6月19日に自宅の前で撃たれているし、4月には他の2人の将軍、エマニュエル・カレンジ・カラケ氏とシャルル・ムイール氏は停職させられ、逮捕されている[fr]。
前者は不道徳な振る舞い、後者は汚職の容疑でだ。彼ら全員は、テロリズムとそのあとすぐに発生した軍事指令を理由に有罪であると伝えられている。

また、報道陣も圧力をかけられている。2010年4月、UmusesoとUmuvuguziの2紙は「プライヴァシーの侵害」を理由にルワンダ当局から6ヶ月間停止させられた。6月24日、ルワンダのシークレットサービスがンヤムワサ将軍の殺害を扇動したと非難する内容の記事[fr]を書いた翌日に、Umuvuguzi紙の編集長ジャンーレオナルド・ルバムバゲ氏は殺害された。警察筋によると、殺人の動機は、ルバムバゲ氏によって殺害されたと思われる人物の家族の恨みだったということである。1998年以来、初の記者の殺害であった。7月8日からまもなく、Uurabyo紙の編集者アニエス・ウイマナ・ンクジ氏は、機密主義、差別、虐殺の否認、憎悪の扇動の罪で逮捕された。彼女はすでに、2007年1月から2008年1月にかけて同様の理由により1年間投獄されている。

基本的な市民の権利を蹂躙し、政治リーダーや記者の疑わしい逮捕や許しがたい殺人を増やすことによって、1994年の虐殺以後、政治・社会状況を落ち着かせ和解をもたらしているカガメ氏は、ルワンダ歴史史上最も恐ろしい時代の傷跡を再び開いてしまった。1994年以来、虐殺に関する数多くの審理がルワンダ国際戦犯法廷で行われた一方で、最近の一連の逮捕を正当化するために虐殺のイデオロギーの限界を利用した大統領がインターネット上で強い支持を得ている。彼の支持者たちはおそらく8月9日の予期されている勝利を見届けるために大勢でやってくるだろう。そしてカガメ氏はルワンダでさらなる権力を確立するだろう。問題は、それが吉と出るか凶と出るか、である。

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