3月15日はパレスチナ人の統一とパレスチナ社会における政治的分裂の解消を目指す抗議の始まりの日となった。しかし、その日抗議の参加者たちは西岸地区ラマッラーとガザ地区の双方に無理やり離散させられた。
その後、参加者たちは3月15日のデモの意味を振り返った。Sameeha Elwanはブログでこう綴っている。
私は、パレスチナ分裂の終結を唯一の崇高な望みとする希望に満ちたパレスチナの若者たちに対して、ハマスの勢力が行ってきた暴力の全てを話すつもりはない。西岸地区のパレスチナ自治政府勢力と凶悪犯らも酷かったのは同様だ。西岸地区で抗議をしている人々もまた暴力や逮捕、屈辱を経験した。
私は15日とその翌日に目にした若者の決意だけを話そうと思う。現在の分裂状態を終わらせようとする人々から感じた、強い思いを話す。彼らの思いから刺激された私の希望を話す。パレスチナ人の願いが実現する日が来ることを信じている。
Hope in Gaza はこう書いている:
デモや攻撃はガザで起き続けている。団結のための集会は失敗に終わり、分裂を生み出した。正気に戻るため、すぐに集会を開くべきだと私は考えている。
正気というのは、私たちはパレスチナ人であるということだ。緑でも黄色でも、赤でもない。我々はひとつの色ではないのだ。私たちは一緒になってこそ、変化をもたらすことができると確信している。一人では何も進まないし、分裂は何も生み出さない。ただ更なる分裂や分離を生むだけだ。だからこそ私たちは深刻化する分裂の苦境から抜け出さなくてはならない。そのためにも、私たちは何としても自分たち自身でしっかりと組織された偏向していないパレスチナ人の集会を開き、正気を取り戻さねばならない。
Life on Bir Zeit Campusのブロガ―Heba とLinahはラマッラーから書いている。
統一は決してハマスとファタハにとって得策ではないので、もし統一が起きれば、それは偽装工作のようなものになるだろう。私たちの声を高めるため、この機会を利用して自分たちで主導権を握り、そしてずっと投げ出され積み重なってきた悪い体質を一掃しよう。若者のグループは、パレスチナの統一、新しいパレスチナ民族評議会(PNC)の設立、政治的囚人の全員の解放の3つを訴えている。解決せねばならないことはこれよりずっと多いだろう。しかし、長い目で見ていかなくてはならない。輪をなしてダブケを踊り、「統一の日」を手軽に祝ってすませたいというのではないのだから。
抗議者の要求に関する長期的な解決策について Rana Bakerはこう書いた。
私個人の考えだが、あの有名な「パレスチナの内部分裂を終結させる」という要求には、実際には二通りの定義があるのではと思う。一つはスローガンが示すように、国家の和解や「統一」を訴える表向きのものだ。ファタハとハマスに対し、お互いの政治的なスキャンダルは忘れ、憎しみを捨てて一つになれと呼びかけているのだ。多くの人々から望まれているように見える解決策だが、600万人のパレスチナ難民を1948年に取り上げられた彼らの土地に連れ戻すことは完全に出来ないだろう。もう一つの定義は、ガザと西岸地区を支配するハマスとファタハ両党の退陣を求めることと同じくらい単純なことだが―私が強く支持する定義というのは、公平な選挙の実施と、オスロ合意が永久に放棄されることだ。
これらの抗議は2011年3月20日になっても続いている。今朝、Laila Abu-Dahiは投稿した。
アル=アズハル大学では状態は今では落ち着いている。#GAZA #MAR15
ガザ地区での抗議に関してMajdはツイッターで定期的に更新している。正午、Majdがツイッターに書いた。
アル=アズハルの抗議者の数は増えている。厳重な警戒態勢の中、1500人を超える抗議者。@AmoonaE @AymanM @nazek88
すぐに彼が付け加えたツイート:
#mar15 ハマスの警備組織は抗議者の出入りを防ぐために大学を閉鎖した。#gaza @AmoonaE @AymanM @MaanNewsAgency @AP @Reuters
結局、抗議は大学からShefa病院と裁判所へと移った。Majdがツイートした。
#Mar15 #Gaza #Mar15 #Gaza ハマスによるこの進入口の変更は間違いだったと思う。裁判所とShefa病院のデモは暴力的に妨げられた。
ツイッター上では、抗議は3月21日まで続くだろうと述べられている。Ajadは強調した。
「ガザのICRC(赤十字)の前で明日の朝10時に大きな集まり」が確認されています。世界中に広めてください。RT @Palestine15Mar