長きにわたり政権を握るアレクサンドル・ルカシェンコ大統領の命令を、ベラルーシ国民は熱心に聞いたりしないと大概思われている。実際、彼のベラルーシ国民に対する独裁はひんしゅくを買っている。しかし、結局すべての習慣には例外があるのだ。
6月22日、ルカシェンコ大統領は国民議会において演説をし、演説の終わりにベラルーシ人に対しよりよい生活を追及せよとの命令を下した。
Наша жизнь в простом. Надо раздеваться и работать. До седьмого пота. Не будет этого – погибнем.
人生は単純だ。国民は裸になって働きなさい。汗をかくまで働くのだ。さもなければ、われわれは滅びるであろう。
このルカシェンコの演説の動画はソーシャルメディア中を駆け巡った。インターネットユーザーは彼が発音の似ている「発展する」(развиваться)ではなく「裸になる」(раздеваться)という言葉を本当に使ったのか疑い、裏付けを取ろうとした。
しかし、大統領のウェブサイト上でのスピーチの書き起こしがこの発言を裏付けた。そのため、ベラルーシ人は嬉々としてその任務に取り組んだ。
ソーシャルメディアに間もなく、バインダーや机やオフィスの机やノートパソコンでうまく局部を隠し、オフィスや職場で働くベラルーシ人(主に若者)の写真やビデオがあふれかえった。ベラルーシの都市のニュースを伝えるウェブサイトであるCityDogはソーシャルネットワークのフラッシュモブのなかで最高の手本を集めた。
バトカ(ルカシェンコのニックネーム)は裸になって働けといったので、裸になって働いているところよ。
私たちもアドバイスに従ってるの))
国の経済を引き上げるためなら何でもするよ。
何千人ものベラルーシ人がInstagram、Facebookやtwitter上で#раздеватьсяиработать(裸になって働く)のハッシュタグをつけて写真を投稿している。
今日はイチゴの間引きをしたよ。で君はどう国の命令を果たしたの?
このフラッシュモブはとても人気になったのでRuNet上で外国人ユーザーまでもが参加した。
ベラルーシのフラッシュモブを支持するわ!
このフラッシュモブをさらに発展させて、特別に作曲した歌を動画で投稿したインターネットユーザーさえいた。もちろん、ビデオで歌う市民はほぼ裸だ。国家指導者は国民に何を望むか本当に注意しなければならない。