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121年を経て、先住民が建てた劇場で初めてその子孫が歌を披露

ジュエナ・ティクナがテアトロ・アマゾナスでパフォーマンスする様子。画像: ジョルナリスタ・リーヴル(You Tube)からの転載。

8月23日、ジュエナ・ティクナは初の先住民歌手となり、テアトロ・アマゾナスで披露した。この場所は世界最大の熱帯林の中心にあり、ヨーロッパ文化の起源でもある。

その32歳のアーティストは、ティクナの言葉(Tchautchiüãne)で「私の村」というアルバムを発表し有名になった。そのアルバムは、アマゾンのゴムブームの影響を受けていた。当時20世紀に入ったばかりの頃に、その地域のゴムの木また住民への大規模な搾取が見られたからである。

アマゾナス州は先住民が最も多く住んでいる州の1つで、現在ブラジルに住んでいる896,000人のおよそ17%を占めている。

ジュエナは、ブラジルで最大の先住民族であるティクナ族の出身で、「先住民運動の歌手」として知られている。ジュエナによれば、ティクナ族は「とても音楽的な」人々であるという。彼女は母親から学び、母親は祖母から学び、祖母は同様にして祖母の祖先から学んだ。

彼女の歌詞には活動家の魂がこもっている。そして環境や島の境界問題といった彼女のコミュニティーについて大切なことが淡々とつづられている。さらに重要なことは、彼女がティクナ族の言語で歌っていることだ。それは、彼女にとって政治的な選択である。

Alguns povos não falam mais a sua língua. Já pensou se canto em português? Os jovens que estão me assistindo vão querer me imitar. Mesmo na cidade, temos de manter a língua e a identidade.

「もう母国語で話さない人もいる。もし私がポルトガル語で歌ったら?見ている若い人たちは『ポルトガル語で歌う』私の真似をするでしょう。都会にいても、私たち民族の言葉やアイデンティティを守らなければならない。」

彼女のショーが、ブラジルの先住民にとってどのような意味を持つのかを理解するために、テアトロ・アマゾナス自体の歴史に触れておいたほうがいいだろう。

その建物はアマゾナス州の州都であるマナウスの中央に位置する。ポルトガルのリスボンにある工科建築の研究所によって設計され、その地域でゴムの搾取がピークであった1896年に開館した。

自動車産業が始まった時代に、通常アマゾンに生息しているパラゴムノキからゴムを抽出できることが発見された。それがとてつもなく儲かるビジネスであることが分かり、ブラジルの他の地域の多くの投資家や冒険家、労働者をひきつけた。

その産業では、木から天然ゴムを抽出するのに土着の技術が使われた。また、生み出された富によって、ブラジルの北部地方に国内随一の富裕層が現れた。この新たに生まれた富を知らしめるために、地元のエリートがテアトロ・アマゾナスの建設を提案し、出資した。このプロジェクトでは、劇場は実際に先住民の労働者によって建てられた。

多くの先住民が貧しい労働者となったのは、ゴムブームによる損害だけではなかった。この時代には、さまざまな地域の部族が広範囲にわたり彼らの土地から追い立てられるということが見られた。

先住民がテアトロ・アマゾナスを建設してから121年が経ち、初めて先住民の歌手が当時の最も重要だった象徴の1つである舞台に立った。

まだ子供の頃に、ジュエナは生まれた村を離れマナウスに移った。ジョナリスタ・リーヴルのホームページで伝えられた記事によると、テアトロ・アマゾナスで歌うというアイディアをジュエナは自分自身への問いかけによって思いついたと言う。「私はどうしてそこで歌えないの?先住民だから?」

さらに彼女は続ける。

Quando eu cantei no palco do Teatro Amazonas com eles, que nós batemos os pés, é uma forma de eu estar dizendo: estamos aqui, parentes. Vocês sofreram por causa dessa construção, mas nós estamos aqui, vamos continuar aqui lutando e vamos continuar aqui resistindo.

「テアトロ・アマゾナスの舞台で彼らと歌い、足でビートを刻む。それが私の抗議のやり方よ。私たちはこの舞台に立っている。祖先よ、あなたたちはこの劇場のせいで苦しんだ。だけど、私たちはこの舞台に立っている。ここで戦い抗議し続けるでしょう。」

ビデオクリップは、「今こそ境界問題を」という呼びかけで終わっている。これは、法的問題として認識を深め、先住民の既存の土地を保護していこうというキャンペーン の一部だ。この活動の一環として、今年初めに歌手たちが抗議ソングを出している。また、この問題は、ブラジルの現大統領 ミシェル・テメル政府のもとでは徐々に取り上げられなくなっている。

校正:Etsumi Itai

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