ラマダンとはイスラム暦における聖なる月のことである(翻訳者注: 2007年は9月13日前後から10月13日前後まで)。ムスリム諸国全域で祝われており、4週間の断食の後のEidと呼ばれる祝祭でクライマックスを迎える。ムスリムは、この1ヶ月間の日の出から日の入りまでの時間、飲食をやめると同時に、セックスやあらゆる「不浄な」考えを控えなければならない。
ブロガー達はどうやってこの月に向けた準備をしているのだろう?
ヨルダン:
ヨルダンでは、この聖なる月にバーや酒屋、ナイトクラブでのセールが始まり、昼間はレストランやコーヒーショップが閉まるというニュース記事を読んで、Naseem Tarawnah が、ラマダンの神聖さについて考えている。
”ところで、僕はこういった件については特定のスタンスは取っていない。どう考えても、僕はある程度こういうものが規制されているほうがいいと思うが、僕は現実主義者だし、そういった規制が決してされないこともわかっている。だから僕は規制するかしないかについては大して気にしていないのだ。僕はラマダン中にアルコールが大量に消費されることになるってこともわかっている。アラブ人(旅行者ではなく)が1滴の酒を求めて街中を洗いざらい探し出すからね。実際のところ、ヨルダンで酒を飲む人のほとんどが実はヨルダン人で、アル中寸前とまでは言わないまでも、どう考えたって酔っ払いたちだ。 「軽く一杯」なんてことはあり得ない。戸棚の中はたぶん酒で一杯なんだ。
ラマダンについては、うーん。何ていうか…
もう神聖なものなんていうのはないんだよ。
驚くことでもないね。”
モロッコ:
モロッコに住むLady Macleodは、ラマダンを楽しみにしているが、ラバット(Rabat)の街での女性達の振る舞いにうんざりしていた。
”土曜日にメディナ(Medina)をぶらぶらしていて、混んでいる通りをあちこち歩いて薬(処方されたの)とヨーグルト(ギリシャスタイルの)を探していたけど、通りは政治と乳首でいっぱい。私はセクシーだとは全然思わないけど、みんなは思っているのかしら?ラマダン前の2週間、ラバットのメディナを土曜に歩くのはやめたほうがいいって言うけど、気合を入れて、地図を見て、自分がどこにいるか考えないと。私はモロッコ人でもムスリムでもないから気に障るのよね。”
Lady Macleodはムスリムではないが、このひと月に断食をしようと考えている。
“薬屋で親切な女性が、ラマダンまであと2週間だと教えてくれた。今年もまた断食をするからカレンダーをチェックしなくちゃ。去年、この断食がとてもスピリチュアルな体験だとわかったわ。国じゅうでラマダンの精神を尊ぶ同志がいることを思うと励みになります。断食の効果にもかかわらず、ムスリムで私の友達のRebeccaは去年のラマダン中に財布を盗まれたの。私は彼女の反応がとても気に入ったわ。彼女は泥棒に向かって「私はムスリムよ、このろくでなし!それに今はラマダンよ!」つまり、すべての人がこのラマダンの精神を感じているじゃないみたいだけど、私にとっては自分の信心を思い出すすばらしいきっかけになっているわ。ここには仏教寺院はないけれど、自分の仏壇を持ってるし、愛情や慈悲の心はどんな宗教も関係ないでしょ?”
シリア:
シリアからはMustafa Hamido が自分にとってラマダンとは何なのかを説明している。
“来週はラマダンだ。ムスリムである僕たちには特別なものだし、僕たちと一緒にシリアや中東に住んでいるキリスト教徒たちにとっても特別なものだ。お祝いの月でもあるし、30日間がおわる一番のお祭りを待つことでもある。単に日の出から日の入りまで断食をするだけの月ではない。1年のほかの月と全く違う生活を送ることでもあるんだ。”
バーレーン:
バーレーンからは、Silly Bahraini Girlはこの月を早送りして、Eidと呼ばれるラマダン明けお祝いの体験について、またこのEidは、宗派によって新月の判断が違うためムスリム諸国のすべてが同じ日に始まるのではないことについて説明している。
“大人になると、数日にわたって何回もEidを楽しめるが、それは自分が従っているターバンの誰がすごいかによって決まっているからだ。だから、1日目(普通はバーレーン政府が公式に発表した日)にはそれほど厳格でない信者の友達と会って、2日目には家族の誰かの家でランチを食べて、3日目にはまた別の家でランチを食べる!問題は、どの宗派も最初のEidの日が一致した場合、何件もはしごしないといけないので、その日は1件につきみじかい時間で済ませないといけない。…まあ、その後友達と会う時間を作って、ストレスのない環境でゆっくりすればいいし。
さあ、コインを投げて、今年はどうなるか見てみよう今年はスンニ派-シーア派が一致団結するか…あるいは長いひげとターバンが戦って、Eidを何日も行うことになるのか?
はあ….
どっちにしても、私はEidを自分が一番いいと思った日にお祝いする!”