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ロシア:選挙後デモの2日目

この記事は特集記事「2011年ロシア選挙」の一部です。

選挙後デモの2日目には、特筆すべき大きな出来事がいくつかあった。ブロガーのIlya YashinとAlexey Navalnyの裁判、そして反政権のデモ隊に対抗し、政権派の青年組織が繰り広げたソフトパワー戦略やさまざまなサイバー攻撃を巡るネット上の議論である。

ブロガーの裁判

2011年12月5日に有名ブロガーのNavalnyとYashinが拘束されると、すぐに彼らは別々の警察署に身柄を移され、その後別々の裁判所へと移された。 ブロガーであり活動家のDmitry Ternovskiyはこう述べた [ru] (彼の発言は後に裏付けがされた)。

Навального перебрасывают из ОВД в ОВД, из суда в суд, как горячий пирожок. Все боятся видимо. Отдайте нам, рассудим товарищеским! ;)

Navalnyは署から署へ、裁判所から裁判所へ、熱々のポテトみたいにあちこちにたらい回しにされている。多分みんな関わり合いになるのを恐れているんだろう。彼を私たちのもとへ返せ、そうすれば友達だって判決を下すから!(ウインク)

Navalnyの裁判にはジャーナリストや支持者が殺到した。またいささか異様でもあった。というのも、裁判官は彼が拘束されるときの映像を見ることを拒否し(警察官に反抗したのかを判断する事例において、そういった映像は決定的な証拠となる)、他の疑問が残る判決を下したのだ。

ツイッターではオンライン活動家の @petunder@nickbatalovが報告をした。 Ustreamでは、裁判の行われている場所が確認されるとすぐに、Tverskoy裁判所の前から ライブ配信が始まった [ru] (フルアーカイブは ここから [ru])。 この動画配信者のもとには他の都市からも様々なメッセージが届いたが、そうした都市の人々も高い関心 を持ってモスクワでの出来事を見守っていた。

モスクワ時間の20時、Borovkova裁判官がAlexey Navalnyの判決を読み上げた。その内容は先に読み上げられたIlya Yashinへの判決と同じで、警官に反抗した罪で15日の拘留というものだった。

最初にそのニュースを 知らせた のは@nickbatalovだった[ru]。

Вердикт! Навальный садится на 15 суток, по максимуму

判決が出たぞ!Navalnyは15日間の牢屋行きだ、(この手の起訴内容に対する刑としては)最も重いものだ。

鉄格子の向こうにブログ圏が

前日のデモ参加者に対する似たような裁判はモスクワやサンクトペテスブルクの多くの裁判所で行われた。Novaya Gazetaによると [ru] 、Triumfalnaya Squareでのデモが始まるとすぐに、裁判所はそれまで科していた30ドルの罰金ではなく、5日間の拘留をデモ参加者に言い渡し始めた。

またその日、警察による逮捕や勾留といった動きは、有名なネット活動家のみがその対象となった。有名漫画家のYegor Zhgunは拘留15日の判決を受けた。しかし、後のIlya Varlamovの書き込み によると、警察は24時間の拘留の後に彼を解放したという。「警察は簡単に彼を解放した。護送車からそのままね」と彼は述べた。

反政権活動家であり人気ブロガーのVsevolod Chernozub (ハンドルネームvissevald)は15日の拘留を言い渡された。芸能記者でありロシアのインターネット界でのお騒がせ者 Bozhena Rynskaの拘束は生々しいものだった [ru] (後にEcho Moskvyの圧力により彼女は釈放された)。

ナーシとダースベイダー

正午までに、取り締り部隊や政権派の青少年組織ナーシによる大規模な動きが目立ってきた。Dymovskiy_nameは、兵士を多数載せたトラックがPushkinskaya広場に並んでいる写真 [ru] を真っ先にネットに公開した。Vladimir Varfolomeevは、Novy Arbatで町の中心部に向かう白いバスの列を撮影した 写真 [ru] を公開した。町で撮影されたナーシの青年活動家のその他の写真はここここで見ることができる。

コメルサント紙(訳注:ロシアの独立系メディア)によると、内務省は5万人の警官と1万1500人の軍をモスクワに派遣した。しかし警察はその行動を通常の人員交代に基づくものだと説明した。

その日の昼間、ナーシとスタール (青年運動) [ru]の代表たちがスターウォーズの「帝国のマーチ」をBGMに行進し、先頭にはダースベイダー に扮した者がいた。

Events at Triumfalnaya. Photo by Ilya Varlamov on Twitter.

Triumfalnayaでの出来事。Ilya Varlamovのツイッター投稿より。

#Triumph (alnaya広場)

夜には、ソフトパワーによって民主化活動に反対するため他の地域からモスクワに呼び寄せられたナーシの若者たちが、緑の服を着た所属不明の「警備隊」の保護のもと、デモ隊をTriumfalnayaの地下鉄の中に封じ込めた。

Ilya Barabanovは 写真 を公開した。Miriam Elderは道の向こう側からデモを 撮影した。Besttoday.ru は現場からのツイートをまとめた [ru]。

この動画は12月6日にユーザーの がYouTubeにアップロードしたもので、「プーチン、勝利」と叫ぶナーシの若者たちが映されている。

民主化支持のデモ隊の中には多くのブロガーがいて、警察に殴られた、捕まったなどとツイートしていた。それらのツイート [ru] の一例として@gorod095(同日釈放)のツイートを紹介する。

Menya vzyali byut silno

捕まった。ひどく殴られている。

IT会社の起業家でありロシア下院の候補者のAlyona Popovaは警察に蹴られたとツイートした [ru]。

Меня избили сотрудники полиции!!!!!!!!! #триумфальная Не представившись, ногами в живот со словами “кандидат – это ничего не значит”

警官に殴られた!!!#triumfalnaya 自らを名乗りもせずに、私のお腹を蹴って「候補者だからって関係ないんだよ」って言ったの。

モスクワ時間の20時6分あたりで、「Triumfalnaya」という単語がツイッターの「世界中のトレンド」に入った。

ナーシに関する議論

その夜の遅く、日本に住む自由主義のブロガーMikhail Svetovは、ナーシが当日活動家たちに対抗するための人員を勧誘するために作った広告 [ru] を見つけた。ブログ圏におけるナーシへの怒りは非常に説得力があるものだった。

人々が厳しいコメントを寄せたこのインタビュー を受けている人物は、ナーシの活動家Svetlanaで、イヴァノヴォからモスクワへと呼び寄せられた。

統一ロシアは経済を向上させた。おかげで私たちはいい 服を着れるようになった。 […]

この動画ではさらにナーシの不誠実さが見られる。クレムリン派の映像の中で活動家が「メドベージェフ、勝利」と叫びながら、恥じているかのように顔を隠している。

最後に、YouTubeユーザーのkirov556によるジャーナリズム性の高い動画 [ru]を紹介しよう。kirov556はナーシの広い施設に忍び込み、ナーシの活動家たちに対して誰に投票するかを聞いた。多くの回答者はプーチン、メドベージェフ、統一ロシアに大した違いはないだろうと答えた。特定の場所に投票者を移動させ、そこで投票をさせて結果に影響を与える「バス投票」を間接的に告白した者もいた。

異なる現実

ロシアでツイートされたような出来事は主流メディアでは報道されなかった。その日ツイッターには、親と話しても親はデモや投票結果の改ざんについての情報を全く持っていなかった、そういう内容のツイートがよく見られた。

それでも、ロシアの経済学者Konstantin Soninが「声なき大衆」と名付けた [ru]ように、YouTubeを見る人が増えるだけでも、政権のやり方に影響が出てきた。Soninによると、声なき大衆は反対運動を支持しているのではなくプーチンに反対なのだという。彼らは、

на митинги не ходят, в блоги писать не умеют, сидят смотрят видеоролики, а 4 декабря пришли ясно выразить свои чувства.

デモにも参加しないし、ブログの書き方も知らず、座って動画を見ているだけだったが、12月4日にははっきりと考えを表現した。

DDoSとハッシュタグを利用したスパム攻撃

モスクワ時間の13時36分、mVideoの制作部門の部長であり人気ブロガーの@kuteevは、ライブジャーナルがまたダウンしたと 報告した [ru]。ロシア国外ではアクセス可能だった。

ライブジャーナルの技術責任者@Igrickは、ライブジャーナルの運営には問題ないが「ヨーロッパのどこかでロシアのトラフィックに問題が起きた」と述べた [ru]。

22時36分には@partofegorが、rosyama.ru(道にできた穴を調査するためのNavalnyのプロジェクト)とNavalny.ruがDDoS攻撃(分散サービス妨害)を受けたと報告した [ru]。

一日を通して、ハッシュタグは比較的少なかった。ハッシュタグがあったとしてもスパムの可能性があるため、皆自分が信用しているブロガーやリツイートしているユーザーから情報を得ることにし、ハッシュタグを使わなかったからだ。機能的なハッシュタグがないことにより情報の流布は制限され、活動家の個人的な交流の輪に頼ることとなってしまった。政府支持の活動家たちは1つの投稿に多数のハッシュタグを用いて、情報流通経路を一度にいくつも妨害した。

Triumfalnaya広場での動きを取材中、Ridus Ustreamのリポーターたちは3Gが繋がらないことに気付いた(彼らが使用したYotaだけが利用可能だった)。ツイートしていた人達は皆SMSを通していた。

最後には、偽のアカウント@navainy(lの代わりにiになっている)が現れたが、すぐに偽物だと見なされた。

この記事は特集記事「2011年ロシア選挙」の一部です。

校正 Kazuko Ohchi

 

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