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緊急通報用電話のないケニア、ツイッターで助けを呼ぶ

Philip Ogola - Kenya Red Cross

Philip Ogolaはナイロビにある彼のデスクからケニア赤十字社ソーシャルメディアコマンドセンターを運営する。クレジット:Valerie Hamilton(PRI.orgの許可を得て使用しています)

 

Valerie HamiltonがThe Worldのために作成したこの記事とラジオレポート は2013年9月24日にPRI.org に当初掲載されたものであり、記事の共有協定の一部として再掲載されたものである。

アルシャバブの武装グループがナイロビのウェストゲートモールを襲撃した際、Philip Ogolaは一つのツイートとともに行動を起こした。

警告: Weslandsの@WestgateMallKeに近寄らないように。。激しい銃撃戦が報じられています。#RedCross Ambulance @EMS_Kenya at scene ^PO
— ケニア赤十字社(@KenyaRedCross) September 21, 2013

 

Ogolaはケニア赤十字社のソーシャルメディアコマンドセンターの運営を行っている。赤十字社ナイロビ本部内にあり、たくさんのコンピュータスクリーンが設置されている。今月のはじめ、まだ襲撃事件が起こる前に、私はそこに彼を訪ねた。

昨年、Ogolaはケニア赤十字社のソーシャルメディアを事実上の911(北米における緊急通報用電話番号)へと変えた。24時間体制で緊急事態に関する情報を受け入れ、安全情報を提供する。

「私がオンラインで得る情報は驚くほど見事だ」とOgolaは言う。「事件の正確な発生場所を知ることができる。また写真も入手することができ、その写真から負傷者の数、事件の起こった場所及びそこまでの距離も知ることができる。それは以前はとても難しいことだった。 」

全国の緊急サービスや現場にいるソーシャルメディアユーザーと連絡をとりながら、何百もの緊急事態への対応をコーディネートすることを手伝ってきたとOgolaは言う。 それらはすべて携帯電話による一般のケニア人の協力によって実現した。

「ケニアの人々は『わあ、ボタンに触れることで誰かの命を救うことができるのか』と感じた」と彼は言う。「そしれそれは一気に広まった。」

その仕組みは次のようになっている:銃撃や火事といった事件を目撃する;ツイートをするか、フェイスブックに投稿するか、ケニア赤十字社にメールを送る。写真や位置タグ、同じ事件に関する情報を求めてソーシャルメディアを調べるクラウドサーチをOgolaが行う。数分以内に彼は、現場にいる人の中で最初に連絡の取れた人へと情報を渡す。

「私たちは治安に関するツイートを入手した場合は、その情報を警察に渡す。建物の火災に関する警報を入手した場合は、その情報を消防隊に渡し、支援チームを呼ぶ」とOgolaは言う。「私たちは実際にあらゆる事件に関する通報ツールとなった。ケニアにはこれまで通報ツールというものが一切なかった。」

ケニアの公的緊急サービスは頼りにならないことで有名だ。今年の夏にジョモ・ケニヤッタ国際空港で小さな火から発生した火災は、消防隊が消火を終える前にターミナルを全焼させた。911のような救急に関する国の緊急通報用電話番号は整備されておらず、国レベルの包括的防災計画は策定されていない。

しかし、何千人ものケニア人は、携帯電話やテキストツイートサービスを介して赤十字社メディアとつながっている。非常時にはしばしば赤十字社が彼らの最初の通報先となる。

 「時には政府ですら自分たちで代りのシステムを用意せずに、私たちに頼ることもある」と赤十字救命隊・救急通信指令員のJoanne Gitauは言う。「非常に大規模な事件の場合は特にそうである。」

ウェストゲートモール襲撃事件は98年の大使館爆破事件以来最大の事件である。赤十字社とソーシャルメディアは最前線に立ち続けた。モール内に閉じ込められてしまいツイッターで赤十字社に助けを求めている人たちのことを、Philip Ogolaは襲撃事件の数日後、スカイプを通じて教えてくれた。

「私は地下駐車場にいる人たちからのツイートを受け取った。けが人からのツイートも受け取った。建物内に隠れている人たちからのツイートも受け取った」と彼は言う。「母親が建物内にいるという一般の人からのツイートも受け取っていた。」

ウェストゲートモール内にいる人々のツイートを外部でやきもきしている最愛の人々へと取り次ぐのに役立てようと、、Ogolaは#RedCrossTraceというハッシュタグを作成した。モールの外にあるトリアージステーション(災害時に負傷者の程度や治療の優先順位の判定を行う場所)から彼はipadで負傷者や応急手当、行方不明者及びカウンセリングサービスについての情報を逐次発信し、過去に例のない全国規模の献血運動の実施に向け助力した。

現在ツイッター上では彼を英雄と称える投稿が飛び交っている。彼はソーシャルメディアなしではそれを成し遂げることはできなかったと言う。

「ソーシャルメディアがなければ、現場の状況を把握し、人々の必要としていることを知り、互いに必要とする情報を実際に発信することさえ到底無理だったろう。ツイッターで『おいみんな、私たちは注射器とガーゼと水が必要だ』と言うことは簡単だった。そしてそのツイッターでの発言の波及効果には即時性があった。」

ケニア赤十字社はツイッターで10万人、フェイスブックで2万6000人以上のフォロワーを持つ。通常の日であれば彼の投稿や再投稿は500万人に届くとOgolaは言う。

ウェストゲート襲撃事件以来、それはさらに広まり、世界中の5000万人の人々に届くようになったと彼は話す。

 

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