通信会社サファリコムがケニアに導入した、携帯電話で送金と小口金融を行う M-ぺサが2014年3月でサービス開始から7周年を迎えた。 Mぺサは銀行のようなもので、加入者は自分の携帯電話に入金すると、写真付き身分証明と暗証番号を提示するだけでサファリコム・ショップや取次店から現金を引き出すことができる。
サファリコムは、ケニアで最初に携帯電話を使った送金サービスを始めた会社で、今でも最大手だ。その他にエアテル、オレンジ、Yuといった会社も同様のサービスを提供している。7周年を記念して、サファリコムはハッシュタグ付きツイッタ― #BeforeMPESAで、ケニア人の生活にこのサービスがどれほど貢献しているかを説明してくれるよう促した。
最も多かった3種の反応を紹介する。
1. Mぺサはケニア人にとって、お金を安全に貯蓄する、もうひとつの新たな方法となった。
hehehe… #BeforeMPESA pic.twitter.com/EMXoftfv4q
— Tha Comp Guy (@mavinochi) March 14, 2014
へへへ・・・
Hehe RT @JudieOj: Lol #BeforeMPESA how people used to save their money safely
pic.twitter.com/F9F5RlsB4v
— Wiljem (@I_William_M) March 14, 2014
大笑。#BeforeMPESA昔は、お金を安全に保管するのにこうやったものさ。
2. 今、ケニアではどんな支払いもほとんどMぺサで行える。教会への寄付 [サダカ] や電気料金もだ。
#7YearsOfMPESA I can comfortably pay sadaka [church offering] at the comfort of my living room, without going to church @SafaricomLtd pic.twitter.com/vXYnKOu5og
— anto Fazul (@antomorientes) March 10, 2014
サダカも、教会へ行かないで、快適なリビングから支払えるから楽ちんだ。
@SafaricomLtd #BeforeMpesa this is how i used to travel to the bank to pay my electricity bill pic.twitter.com/M7pJzG1haD
— Iain Felipe (@iainfelipe) March 14, 2014
以前はこうやって電気料金を払いに銀行へ行っていたんだよ。
@SafaricomLtd #7YearsOfMPESA To cut story short all this services have made my life easier for since i joined mpesa pic.twitter.com/W839rsMdP2
— Damianos Tum (@damtumy) March 7, 2014
早い話が、Mぺサに加入して、本当に生活しやすくなったんだ。
#7yearsofMPESA went hiking, ran out of fuel…..had to walk 4 a mile to buy fuel with lipa na mpesa [pay with M-Pesa] pic.twitter.com/9umqDACC28
— Jo G….° (@Kidd254) March 14, 2014
燃料が切れたから歩いて買いに行った。1マイル歩くけど支払いはMぺサよ。
#beforeMPESA After eating with your girl then remembering you left your wallet at home pic.twitter.com/metmh0jdrb
— Dan Pius Kioko (@Vigour_Mortis) March 14, 2014
ガールフレンドと食事をしたあと、さいふを家に置き忘れたのに気づいた。
#BeforeMPESA Payment of dowry has been hectic…after Mpesa it's now easier @SafaricomLtd pic.twitter.com/FwUE0Dx2u5
— Cleo (@cleophas65) March 14, 2014
持参金の支払いはそりゃもう大変だった。Mぺサができて、今じゃこんなに簡単さ。
(訳注:ケニアでは花婿側が花嫁側に家畜で持参金を支払う習慣がある)
@SafaricomLtd #BeforeMPESA some people collapsed in Long queues in banks during school opening days just waiting pic.twitter.com/6WSDtt5Uhk
— Christine Mak (@ChristineMak1) March 14, 2014
学校の始業日には銀行にこんなに長い行列ができて、待ちくたびれてしまったものだ。
(訳注:ケニアではトラベラーズチェックのような簡易小切手で授業料を学校に納めるので、銀行へ行って現金から簡易小切手に変えなければならなかった)
how i used to wait for money to be sent to me thro postapay [payment using post service] #beforeMPESA pic.twitter.com/cPzCfKprJR
— Mhusika Mkuu!!! (@DaRilVeemood) March 14, 2014
郵便局の支払いサービスでお金が届くのをどんなに待ったことか。
(訳注:ケニアの郵便局は、まだオンラインでつながれていない所も多く、郵便局員が現金を自転車で長距離運んでいる場所もある)
#beforempesa and after #7YearsOfMPESA pic.twitter.com/tfYy7fErVD
— Dr Stockmann Ke (@stokmano) March 14, 2014
Mぺサ、ビフォー&アフター
3. どんな携帯電話でもMぺサを使える。
#7YearsOfMPESA but phone ni ya 20yrspic.twitter.com/o1Phyn8GfQ
— Justin kibiwott (@kebiwot) March 7, 2014
@kebiwot #7YearsOfMPESA but the phone is 20 years old
でも、携帯は20年間のだよ。
しかし、中にはMぺサをよく思っていない人もいる。
ケニア人の中には、この記念のハッシュタグを使ってMぺサへの不満や、Mぺサへの称賛に対する批判を書いた。
with all these Mpesa tales #7YearsOfMPESA pic.twitter.com/86W067TcLb
— GEOFFREY SIRUMBA (@geoffsirumba) March 10, 2014
こんな、くだらないMぺサ神話ばかりとは。
how safaricom calls you just to finish you…… #7YearsOfMPESA pic.twitter.com/MKTUv61fpe
— OJ |:|Oquemba™|:| OJ (@JimmiASSo) March 7, 2014
サファリコムは、君を餌食にしようと手ぐすねひいて待っている。
サミュエル・ギクルは サファリコムのやり方に疑問を呈するだけでなく あるケニア人からアイデアを盗んだという主張もしている。
こんなことを言うのは私だけだろうか。他にも気づいている人がいるだろうか。サファリコムは、ケニアのベンチャー企業を潰そうとして様々なことをやっている。テレビの受信料や保険料の支払いなど、今日10億ドルにも値するMぺサというサービスのアイデアは、ある一人のケニア人から盗まれたという話だ。ケニア人なら誰でも話題にする。発案者は自分のアイデアを売り込んだのだが、サファリコムの役員に実現不可能だと退けられ、その数ヵ月後にMぺサが開始したと言うのだ。しかし、最近発売された本によると、ボーダフォンの社員が2003年にMぺサを考案した。ケニアを技術革新の中心地として知らしめたMぺサの構築にケニア人は関わっていないという。
Mぺサにプライバシーの保証はない。Mぺサに加入していれば、このサービスの利便性と同じくらい簡単に、たった10シリングから金の流れを特定できる。加えて、誘拐犯がこのサービスを使って身代金を要求している。簡単に逮捕されないように、悪名高いナイロビのリーバーサイド・ロードで容易に手に入る偽IDを使って口座を開くのだ。サファリコムは、IDが偽かどうかの照合はしない。