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南九州市、特攻隊の資料をユネスコの世界記憶遺産申請

kamikaze

神風特攻隊のパイロット 最終任務前の様子(Wikipediaより)

鹿児島県南九州市がカミカゼに関する資料をユネスコに申請し、世界中で論議を呼んでいる。

太平洋戦争の終盤、日本は国家総力戦の一部ととして、神風特攻隊を送り、アメリカの軍艦に対して自爆作戦を行った。

九州の南西端に位置する知覧町には陸軍知覧飛行場があり、特攻攻撃隊の出撃地となっていた。千人を越える特攻隊が知覧から特攻任務に発ち、孤独に亡くなっていった。

多くの若い操縦手が手紙や日記、写真、鉢巻などを残して特攻へと向かった。知覧特攻平和会館ではそういった遺品が保存され、展示されている。

南九州市はユネスコ記憶遺産にこれらの資料の登録を申し込んでいる。

南九州市の霜出勘平市長は、ユネスコ登録申請の発表会見で日本外国特派員協会(FCCJ)に対し、「終戦から70年が経過し、戦争を知る当事者たちも多くは高齢になりました、しかし、この記憶を風化させるわけにはいきません。」「私たちの目的は、特攻を賛美、美化すること、正当化することではございません。悲惨な戦争の記憶を後世に伝え、二度と戦争を繰り返さないために申請するものでございます。」などと語った。

ユネスコ記憶遺産は歴史的な資料を保存することが目的であるが、しばしば自然遺産や人の文化的功績に焦点を当てたユネスコ世界遺産リストと混同されている。

「この活動は日本の神風特攻隊を正当化したり、美化するものではない。むしろこの貴重な記録を世界中で共有することで後世に永久に戦争の恐ろしさを伝え、世界平和に貢献することを目的としている。」と霜出市長は言う。

有名な英語ニュースサイトであるジャパン・トゥデイが南九州市による記憶遺産申請を報じ、さまざまなコメントが寄せられた。記録遺産事業の目的が文化的功績をたたえることでなく、歴史的に重要な資料を残すことであると気が付いていないコメントも多い。

ある人はジャパン・トゥデイの記事に次のようなコメントを寄せている。

Some kamikaze pilots also violated the Geneva Convention by attacking hospital ships. This was a war crime, and the UN shouldn't entertain the underlying suggestion here in this UNESCO application that military combatants in “desperate conditions” can be forgiven for violating the Convention. If Japanese soldiers had followed the Geneva Convention (which they were required to do), their “horror of war” would have come to an end much sooner.

神風特攻隊の操縦手には病院船を攻撃するなどジュネーブ条約を破った者もいた。これは戦争犯罪であって、ユネスコは、戦いで「絶望的な状況」にさらされれば条約を破ることも許されるといった考えの申請を許容すべきではない。もし日本兵がしかるべくジュネーブ条約を守っていたとしたら、彼らがあれほど「戦争の恐ろしさ」を感じることもなかっただろう。

また、以下のようなコメントもある。

This is part of Japan's history and should be preserved, hopefully as cautionary artifacts, and made available for public viewing. However, I do not believe they should receive UNESCO certification.

これは保護すべき日本の歴史だと思う。願わくば人間の警戒すべき行いとして保護し、一般公開するべきだ。だが、ユネスコ登録を受けるべきとは思わない。

また別のコメンテーターは、記憶遺産に登録されるには文部科学省が認可しなくてはならないと指摘した。南九州市のウェブサイトによれば日本政府は今のところ申請を認めていないと彼は言う。

南九州市のプロジェクトの顧問をつとめる静岡大学のシェフタル・モーテガイ教授は、もし真意をゆがめてしまう権力から何らかの力を受けるのならば、この計画はやめるべきだと述べる。

シャフタル教授は「ブロッサム・イン・ザ・ウィンド」の著者であり、神風特別攻撃隊の生存者のインタビューや、南九州市が記憶遺産として保護しようとしている手紙、日記などの資料原本に対して行った幅広い研究について書いている。

記者会見全体はここから閲覧できます。