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人種差別はここにも存在する-米国ヒスパニックによるアフリカ系アメリカ人差別の実態

(原文掲載日は2017年9月4日)

Racismo. Foto del usuario Flickr Luis Romero. Usada bajo licencia CC 2.0

「人種差別」写真: ルイス・ロメロ (Flickrより、CC 2.0 License)

2017年7月24日、カリフォルニア州ロサンジェルスで、ヒスパニック系の男がメキシコ人の露天商を襲撃し屋台を転倒させる事件が起きた。被害者の携帯電話に録画されていたのは、「レイシスト(人種差別主義者)野郎」が屋台をひっくり返したと言う被害者に対し、加害者の男が「この間抜けが、俺はレイシストじゃない、アルゼンチン人だ」と言い返す様子だった。880万回以上再生されたこの動画は、大きな議論を巻き起こした。

米国でマイノリティであるヒスパニック系の人々が、ヒスパニック間の差別も含め、人種差別などの加害者になることはないと思われがちだ。しかし、人種差別的な行為はヒスパニック系コミュニティでも行われており、その矛先のひとつがアフリカ系アメリカ人である。

こうした話題が以前から取りざたされてきたが、近年、ヒスパニック系が加害者となるアフリカ系アメリカ人に対する犯罪が発生していることで、再び浮上してきた。例えば、2012年に自警団のジョージ・ジマーマンが10代の少年トライボン・マーチンを殺害した事件や、2016年に警官のジェロニモ・ヤネズが交通検問中に、至近距離からフィランド・キャスティールに発砲した事件などである。両事件とも、加害者は無罪となった。

バージニア州シャーロッツビルで起きた直近の事件でも、20歳のアフリカ系アメリカ人ディアンドレ・ハリスを襲撃した容疑者の一人が、ヒスパニック系のマイケル・ラモスだった。彼はいったんソーシャルメディアで身元を特定されると、自分は「ヒスパニックでありプエルトリコ人」であるから、レイシストではないと主張する動画を投稿した。

こうした事件が起きる中、ヒスパニック系の人々は人種差別の問題にいかに取り組んでいるのか。ニューヨークで開催されるアフロラティーノ(アフリカ系ラテンアメリカ人)フェスティバルの共同創始者、マイエルカ・プラドは、人種差別はヒスパニック系コミュニティに限ったことではないと言う。プラドは「問題はラテンアメリカ特有ではなく、世界共通です」とグローバル・ボイスのインタビューで語った。

プラドは、ヒスパニック系によるアフリカ系ルーツを持つ人々への人種差別は、目新しい問題ではないと指摘する。「50年以上も両者の間で対話が続けられてきました。アフロラティーノフェスティバルでもこの問題に注力しています。政治的、精神的、文化的な側面が絡む問題なのです」

「差別はいまだに絶えません」と、パナマ生まれのプラドは認識している。「しかし私が思うに、ラテンアメリカでは非白人のことを口にするのに、非常に下品な言い方を平気でします。侮辱的な比喩や言葉が社会でまかり通っています」

ピュー・リサーチセンターの最近の調査では、ヒスパニック系の約半数の人々が人種や民族による何らかの差別を経験している。また、75%のアフリカ系アメリカ人が人種差別や不公平な待遇を受けたことがある。

ラテンアメリカ系文化情報サイトのRemezclaなど、ヒスパニック系とアフリカ系両者の橋渡しに貢献している情報発信源もある。このサイトが勧めているのは、例えばヒスパニック系の人たちの間でアフリカ系ルーツについての会話を育むこと、アフリカ系ラテンアメリカ人の存在に光を当てることだ。また、司法上の構造的人種差別に立ち向かえるような政策変更を支持すること、ヒスパニック系によるアフリカ系への人種差別について自覚を促すこと、などである。

ペルーにある、LUNDU(アフリカ系ペルー人研究推進センター)の創設者、モニカ・カリーヨは、グローバル・ボイスのインタビューで、自身のアフリカ系ペルーコミュニティ擁護の活動と差別の実態について語っている。スペイン語でのインタビューの全編を、下記のオーディオプレーヤーで聴くことができる。

カリーヨは、アフリカ系ペルー人のステレオタイプを植え付けた、ペルーのテレビ番組のあるキャラクターを廃止する取り組みについて説明している。また、「黒」という言葉とその背景にあるアフリカ系の人々の境遇について語った。「『黒』という言葉が使われるとき、そこにどれほどの好意が、そしてどれほどの差別感情が込められているのかを、私たちは知るべきです」とカリーヨは言う。「私たちが『黒』と呼ばれる時、それはいつだって『混じりけのない』『白』とは真逆の意味なのですから」

ヒスパニック系コミュニティが抱える重要な課題の一つ、それは、ヒスパニック系とアフリカ系アメリカ人の人種間の問題にいかに向き合っていくかである。

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