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ネパールの辺境の村でメッシより人気のサッカー少女

スナカリさんの女子サッカーチームが大会後地元に凱旋する様子のスクリーンショット

スナカリさんの女子サッカーチームが大会後地元に凱旋する様子のスクリーンショット

ムグ郡は、ネパールの中でももっとも貧しい地域の一つで、サッカー競技場ひとつすらない。だが、大注目のサッカー選手がここにいる。アルゼンチンの有名なリオネル・メッシ選手のように崇拝されているというその選手は、なんと女の子である。

ネパールの人気ブログ、Mysansarによると、スナカリさんのチームは女子サッカーの全国大会で優勝し、まるでブラジルのワールドカップで優勝したかのように熱烈な歓迎を受けている。

選手の女の子たちは大会に参加するため、生れて初めてこの山間地域を離れ、数百キロ先の開催地であるカイラリ郡に向かった。2日間歩いたのち、ようやく滑走路に着くと、今まで乗ったことのない飛行機や人力車や牛車で旅を続けた。カイラリ郡とムグ郡の間に直通道路はなく、あるのは、劣悪な状態の道ばかりである。

大会でムグのチームは、ラリトプル郡Badikhel村のチームと対戦、次いでカイラリ郡Baliya市のチーム、Patharaiya市のチーム、決勝ではティカプール市のチームと対戦した。チームは優勝し、スナカリさんは最優秀ストライカーに選ばれた。

この功績がこれほど印象に残るのには、たくさんの理由がある。まず、この少女たちが2011年に初めてこのスポーツを始めたという事実がある。また、ムグ郡の平均寿命が、全体では47歳で、男性49歳、女性39歳であること。ムグ郡の15歳から19歳の少女のうちの3分の2近くが結婚していること、女性の識字率が9%であること。

優勝チームが戻ってくると、地元の人たちは滑走路に出迎え、「スナカリはまるでメッシだ!」と繰り返し歌い称賛した。そして村に戻る少女たちのために馬が用意された。女性が動物に乗ることはめったにないムグでは、これは敬意の表れとなる。

ジャーナリストのBhojraj Bhat氏は、少女たちの旅をもとにしたドキュメンタリー映像を、この7月完成に向けて制作を進めている。YouTube上に公開された「スナカリ:少女たちの栄光への旅」という予告動画では、ムグ郡の生活の様子をかいま見ることができる。

大会で勝利したあと、スナカリの名はムグ郡では広く知れ渡り、ソーシャルメディア上でも彼女の話が広まっている。ネット上で評判になったのに続き、ネパール語の週刊新聞Saptahikもスナカリさんの特集記事を掲載した。また、Bhat氏は新聞の一面をツイ-トしている。

ネパールのメッシ、スナカリ!
Mysansarブログの一番熱狂的なニュースが、Saptahik紙に掲載されたよ。

ツイッターユーザーのSurajは、自らは映画好きでクリケットファンだと言うが、スナカリさんがトロフィーを抱えて母親と写っている写真をツイートした。

ムグのメッシこと、スナカリ・ブッダ。母親と一緒に

また、人気のネパール人ブロガー、Lex Limbuが書いた彼女についての記事は、世界中のネパール人に読まれている。

ムグ郡のスナカリさんの村では、テレビを見たり、インターネットを利用することは今でも夢のような話だ。それなのに、スナカリさんとメッシ選手がこれだけ比較されているのを見ると、社会学専攻の学生、Saroji Chapagaiさんは疑問を持たずにいられない。

スナカリさんもこのメッシの試合を見てるのかなあって、昨日観戦しながらしみじみ考えちゃったよ。
(訳注:7月10日のW杯ブラジル大会準決勝アルゼンチン・オランダ戦のこと)

校正:Yuko Aoyagi