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エボラ感染の減少―専門家は警戒対策の維持を訴え

BBC correspondent Tulip Mazumdar conducts an interview in Guinea in December 2014. "They were telling me they didn’t believe Ebola was a real virus," she says, but things have changed in the ensuing months. Credit: Courtesy of Tulip Mazumdar. Published with PRI's permission

2014年12月にBBC特派員のチューリップ・マズムダル氏がギニア共和国を取材した際の様子。その当時「ギニアの人々は、エボラは本当のウィルスではない、と言っていました」とマズムダル氏は語る。しかしその後の数ヶ月間で人々の認識は変わった。写真:チューリップ・マズムダル氏より提供 PRIの許可を得て掲載

当記事およびラジオ・レポートは、デービッド・レビールが、Human Needsプロジェクトの一環としてThe Worldのために執筆・制作したもので、2015年3月24日PRI.orgに初掲出された。これをコンテンツ共有の合意のもとグローバル・ボイスに転載している。

エボラ出血熱が蔓延する西アフリカから朗報が届くかもしれない。新規感染者数が大幅に減少し、授業を再開する学校さえ出てきたのだ。だが、エボラ流行の終焉というには程遠い。

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フリータウン(訳注:シエラレオネ共和国の首都)には、イギリス政府と共同で運営する「キング・シエラレオネ・パートナーシップ」というプログラムがある。そこで責任者を務めるオリバー・ジョンソン医師によると、エボラの感染は今なお広がっており、新規感染者は毎日確認されているとのこと。また、ジョンソン医師は「まだ安心できる状況ではありません。一日に4~5人の感染が確認されていて、時にはフリータウンで感染者が出ています。警戒を緩めてはいけないのです」と話す。

ジョンソン医師は、フリータウンで大規模なエボラ治療センターを運営しており、病院では海外からの支援の効果がみられるという。ジョンソン医師は「以前は病院の外には長蛇の列ができ、ベッドは満床でした」と振り返り、続けてこう話す。「かつては一日に7~8人の感染者を確認していましたが、今は週2~3人です。… しかし、患者の減少は必然的におこったわけではありません。患者がゼロになるまでエボラの流行が終わったとは言えないのです」

The BBC's Tulip Mazumdar traveled across West African nations affected by Ebola to see how local authorities are dealing with the virus. Credit: Courtesy of Tulip Mazumdar. Published with PRI's permission.

BBC特派員のチューリップ・マズムダル氏はエボラが流行する西アフリカ地域を訪れ、現地機関の対応を取材。写真:チューリップ・マズムダル氏より提供 PRIの許可を得て掲載

また、英国放送協会(BBC)の国際保健特派員であるチューリップ・マズムダル氏によると、エボラに対する人々の意識に変化が見られるとのこと。マズムダル氏はエボラ危機を取材するため、この一年西アフリカ地域に幾度か足を運んでいる。同氏は昨年夏、ギニア共和国の村を取材した時のことを思い出し、エボラが猛威を振るっているにも関わらず村人は医療関係者に敵意を抱いていた、と語った。

「医療関係者が実際に襲われたこともありました」とマズムダル氏は言う。「エボラが発生した村を訪ねた際のことですが、当然のことながら村人は完全に怯えていました。彼らはエボラを理解していなかったのです。仲間の悲惨な死を目の当たりにし、何が起きているかわかっていなかったのです」

しかし、月日が経ち、人々の認識は変わったとマズムダル氏は話す。「それから数か月後にフリータウンを訪ねた際のことです。すべての公共の建物の外には塩素が入ったバケツが置かれ、日に5~6回検温をし、街中にエボラ注意のポスターが貼られていました。そのポスターには、身体接触が感染拡大の原因であり、他人との接触は避けるよう書かれていました」と同氏は語る。

エボラ感染者数は減少の傾向にあるかもしれないが、医療関係者やジャーナリストは、引き続き警戒するよう、ジョンソン医師同様に、マズムダル氏は注意を促す。「エボラ流行は終息からはほど遠いのです。シエラレオネやギニア共和国、その他の西アフリカ諸国では、今なお新規感染者が確認されています。実際のところ、世界は依然としてエボラ流行の危機にあるのです」

校正:Takako Nose