See all those languages up there? We translate Global Voices stories to make the world's citizen media available to everyone.

タンザニア:英語からスワヒリ語での授業へ転換

School children in Arusha, Tanzania. Photo released under Creative Commons by Flickr user Colin J. McMechan.

タンザニア、アルーシャの子どもたち。Flickrユーザー、コリン・J.マクメチャンによる写真。クリエイティブ・コモンズの元、使用

タンザニア政府は、国内の学校における使用言語を、英語からスワヒリ語へと変更しようとしており、これはタンザニア史上大きな転換点だと言える。

2015年2月13日に、ジャカヤ・キクウェテ大統領により始動された新教育制度は、National Vision 2025に沿った内容で、義務教育の7年間から11年間への延長および中等教育前期までの無料化、小学校卒業試験廃止を含む。

アフリカの国が、全学年において外国語ではなく現地語で授業を行うのは、これが初の事例のようだ。

教育・職業訓練省の政策補佐官Atetaulwa Ngataraは、今回の使用言語の変更に言及し、科目として英語は継続して教えていくことになるが、英語を学ぶ生徒が、全教科を英語で教わる必要がなくなるのだと発言した。

Oliver Stegenフェイスブックに投稿したこの政策に関する記事は、物議を醸した。Oliver Stegenは言語能力開発に取り組む非営利団体SIL Internationalの言語調査官を務める、ドイツ系のスワヒリ語話者である。

Nancy Petruzzi Maurerは次のように笑い飛ばしている。

“Goood mauning teacha!” No more

もう “Goood mauning teacha!” だなんて、言わなくていいんだ。

Paul A Kijuuはスワヒリ語で、英語のせいで知識階級はロボットになってしまったとコメントしている。

Kwa upande wangu, Oliver Stegen mimi naona hii ni hatua nzuri sana. Shida yetu ni kulalamika. Elimu inapaswa itolewe kwa lugha inayoeleweka kwa mtumiaji. Kiingereza hakitusaidii zaidi ya kutufanya maroboti. Wasomi wetu hawafikiri kwa kujitegemea kwa sababu hakuna walichojifunza wanachokielewa.

私としては、Oliver Stegenは正しいと思います。問題なのは不平・不満です。教育は受け手が理解できる言語で行われる必要があります。英語での教育は、私たちをロボットに仕立てること以外には役に立ちません。タンザニアの知識階級は、自分の頭で考えていません。というのも、学習したことを理解していないからです。

Vera Wilhelmsenは、全員が大学に進学する必要があるわけではないが、全員が良質の基礎教育を受ける必要はあると述べて述べている。

I think it is important to consider what kind of basic education will benefit the most people. It is clear that per today not very many people make it to secondary school, and even fewer graduate from it. There is a problem when neither students not teachers are equipped to make the switch from Swahili to English in secondary school. Of course we have to watch for the effects, but I also do think it is a good step forward. Not everyone needs to go to university, but everyone deserves a good basic education!

どのような基礎教育が最も多くの人々に益するかを考えることは重要です。今日まで、中等学校まで進学する人が非常にたくさんいるわけではありませんし、卒業する人はなおさらです。生徒も教員も中等学校でのスワヒリ語から英語への移行に対する準備が整っていないというのも問題です。当然、このことによる影響は注視しなければなりませんが、大きな前進だと本当に思います。全員が大学に進学する必要があるわけではありませんが、全員が良質の基礎教育を受ける必要はあります。

しかしながら、この新教育制度に賛成しない人々もいるスティーブ・ニコルは、この新政策がもたらし得る影響について指摘している。

I suspect one effect of this legislation will be an increase in enrollments in private schools that continue to offer tuition in English. Keep an eye open for politicians opening new English medium schools in the near future!

この政策による影響の一つに、英語での授業を継続する私立学校への入学者の増加があるのではないかと思います。今後、新たに政治家が英語で授業を行う学校を開設しないか目を配りましょう。

エリー・グドーはスティーブ・ニコルと同意見で、この政策で主に恩恵を被るのは政治家であると主張している。

I totally agree with Steve Nicolle. Having lived in Tanzania, I can tell you for sure that politicians are the highest beneficiaries of this new policy. Majority of Tanzanian middle and all upper classes who have identified with the global village will do anything to take their children to English Medium Schools. The common man's child will then be highly disadvantaged when it comes to University admission and by extension job acquisition. After 2 decades, the country will be highly classified. Tanzania needs a French-type Revolution in many facets.

スティーブ・ニコルとまったく同意見です。タンザニアに住んでいれば、この政策で一番得をするのは政治家だと断言できますよ。タンザニアの中上流階級の大部分は、自らを「グローバル・ヴィレッジ」の住民だと考えており、英語で授業をする学校に子どもを通わせるためにはどんなことでもするでしょう。そして、大学進学や高度な仕事に就くにあたっては、平均的な人々の子どもには大きく不利に働きます。20年後、タンザニア国民は大きく二極化していることでしょう。タンザニアには、多くの面において、フランスのような改革が必要です。

この政策への反対意見を、Muddyb Mwanaharakatiがスワヒリ語で次のように述べて述べている。

Oliver Stegen usichekelee. Wametia siasa ndani yake. Watoto zao wanasoma international schools. Sisi akina kajamba nani tutasoma zilezile S.t vichochoroni ili tubaki na Kiingereza chetu cha ya, ya, yes no yes no. Wakati watoto wao wanamwaga ngeli ya maana. Sijaifurahia hatua hii. Kwetu bado sana Oliver hata matangazo na sehemu nyingi ya masuala ya serikali yapo Kiingereza.

Oliver Stegenの投稿は笑い事ではありません。教育を政争の具にしてしまっています。金持ちの子どもは、英語で授業を行うインターナショナルスクールに通っています。私たち貧しい者は、能力が低いままで、設備もろくにそろわない学校に通い続け、“yes”と“no”を繰り返すだけの英語を学び続けるわけです。金持ちの子どもは英語をぺらぺら話しています。貧しい者は遠く及びません。Oliver、聞いていますか。公共の掲示や政府提供の情報は多くの場所でまだ英語表記のままなのですよ。

Josephat Rugemaliraは、この新政策は思っているほど斬新ではないと述べている。

You need to read carefully what the policy says: it says Swahili will be used at all levels and ALSO says English will be used at all levels (that means including primary level). So my interpretation is that the only NEW thing made possible by such statements is that it is possible now for some people to establish Swahili medium secondary schools, and it is now official that local government authorities can convert existing primary schools to become English medium.

この政策の内容をよく読む必要があります。そこには、すべての学年でスワヒリ語を用いますし、加えて、英語も低学年も含めてすべての学年で用いると書いてあるのです。こうしたことから、私の解釈としては、この政策により新たに可能になったことと言えば、スワヒリ語で授業を行う中等学校を開校することと、自治体当局が公的に既存の初等学校を英語で授業を行う学校に変更できるということです。

Trending Kenyaに投稿されたこの同一記事への返信でMargaret Njeruは、この新制度は外国語や第二言語を排除するものではなく、言語習得過程においてそれらを適切な時期に設定するものだと説明している。

Indeed, bold and in the right direction. Education is about development, and that development can only come through a language a people make sense of. The world over, none of the so-called developed economies operates in a foreign language, and the use of the former colonial languages in many African countries has definitely contributed to the marginalization of the majority in the development process. If we have to define “our” development path, then the language choice must go hand-in-hand with it. And this does not in any way mean kicking out the foreign (or second languages), rather putting them in their appropriate place in the learning process.

確かに、大胆政策であり、正しい方向に向かっているものだと思います。教育は発展に関わるものであり、教育を受ける者が理解できる言語を通してしか、発展は進みません。世界中を見渡しても、いわゆる経済大国の中には外国語で教育を行っている国はありませんし、多くのアフリカの国々では植民地時代の言語の使用により、発展過程の大部分を軽んじることになったのは明確です。私たち自身がどのように発展を進めていくかを決めなければならないのなら、間違いなく使用言語が密接に絡んできます。外国語や第二言語を排除するといったつもりはまったくありません。それどころか、外国語や第二外国語を言語習得過程において適切な時期に位置付けているのです。

Kwame Aboagyeは、アフリカに住む人々が自分たちの言語を使うときだと述べています。

It is about time that our African countries should speak our own dialects such as Twi, Yoruba, Swahili and Mandingo. English wasn't our original language in the first place and we need to wake-up and go back to our principals with pride.

アフリカ諸国では、トウィ語やヨルバ語、スワヒリ語、マンディン語など自分たちの言葉を話すべきときです。そもそも、英語は私たちの言葉ではなかったのです。行動を起こし、誇りを持って原則に立ち返る必要があります。

この政策転換は目を見張るものだが、大きな挑戦でもあると、Christina Higginsは述べている。

What good news indeed. Now the big test will be how to transition to Swahili in terms of materials, exams, and more. Despite challenges, this shift is truly monumental.

なんてほんとうに良い知らせだろうか! 今後は、教材や試験などといった点で、どのようにスワヒリ語に移行していくかが大きく問われます。困難はあるだろうが、この転換は本当に歴史的です。

校正:Maki Kitazawa