
アルゼンチン人グループが提案したユニコード規格のマテ茶絵文字。提案書に示された絵文字。複写許諾済
ウルグアイに行ったときまず最初に、
マテ茶を飲むのは、この地の先住民であるグアラニ―族やカインガン族の習慣であり、その起源は紀元前数千年前までさかのぼる。今日では、マテ茶を飲む習慣は、チリ、パラグアイといった南アメリカ南部の国まで広範囲に及んでいる。同時に大西洋を越えてドイツ、レバノンおよびシリア(アルゼンチン産マテ茶の世界最大の輸入国)などにも及んでいる。マテ茶はスペイン語ではマテ、ポルトガル語ではマチと発音され、大抵は木製のマテ茶用カップで供され、金属製のストローで飲む。
意外なことに、何百万の人が愛飲しているのこのマテ茶の絵
「まず、マテ茶絵文字の原案を作成しました。それを、
このグループは当初、「チョリパン」(
「マテ茶はこれといった特徴のあるものではありません、でも様々な文化圏にも広く浸透していると考えられる
5月に、マテ茶絵文字は、絵文字規格を取り仕切っているユニコードコンソーシアムにより、
とりわけ、この提案書は、イェルバ・
提案書の概要は下記の通りである。
The mate emoji would not be overly specific, and in fact veers toward general, as it can be used to represent not only Latin American mate sets, but also Arab and Asian yerba mate drinkers. The design would imply “mate” as indicative of mixing the herb and water (hot or cold) and the sipping device. It is at the very least no more specific than ethnic food or beverage (aka sake) already represented in the emoji lexicon, including Mexican, Italian and Japanese foods. We have shown the proposed design to Brazilians, Paraguayans, Germans, Syrians and Uruguayans. They all understood the essence of mate in our proposal and said they would definitely use it beside the slight differences between regional cups.
マテ茶絵文字は、これまでたいして明確な存在ではなかったであろう。実際のところ、この絵文字はいま、急速に一般に知られるようになってきている段階である。ラテンアメリカのマテ茶の絵文字として用いられるだけでなく、アラブやアジアのイェルバ・マテ茶の愛飲家の間でも用いられていることからも分かるであろう。今回候補に挙げられた絵文字は、「マテ茶」とは茶葉を水(お湯または冷水)の中で掻き混ぜ、ストローですするものであることを表そうとしている。メキシコ料理、イタリア料理、日本料理などすでに絵文字リストに登録されている各国の飲食物(例えば日本酒)と同様に、マテ茶もまだ広く知られた存在ではない。提案書に示したマテ茶の絵文字をブラジル、パラグアイ、ドイツ、シリア、およびウルグアイの人たちに見てもらった。彼らは皆、我々が提案した絵文字は、マテ茶を意味するものと理解し、彼らの国で使う容器の形とは多少の違いはあるが、この絵文字をマテ茶絵文字として使うとを明言した。
10月、 ユニコードの規格に認定された絵文字が公表された。
#emojidelmate in Windows 10 emoji preview for 2019
¡Me vuelvo loca! ?https://t.co/jfEd851OAH. @emojidelmate_ok pic.twitter.com/KbpEfEwoFA
— Flor Coelho (@fcoel) November 8, 2018
#emojidelmate in Windows 10. 2019年に公表予定の絵文字を見て興奮しちゃった。
マテ茶絵文字の採用をめざすオンラインキャンペーンが、 #emojidelmateというハッシュタグで実施されている。
このキャンペーンを支えている人たちによると、
ここ数年の間に絵文字の人気が高まるにつれ、
Mate goes beyond any drink, as it is full of cultural meaning (besides its numerous health benefits). (…) Mate is too significant, too important not to be represented by an emoji. It is time it gets it chance for the joy of its Latin American and worldwide fans.
マテ茶は単なる飲み物以上の意義を持っている。(幾多の健康効果に加え)様々な文化的意味を持っているからである。(中略)マテ茶は素晴らしい意義を持っている。だから、マテ茶こそ絵文字にするに相応しい存在なのだ。今は、ラテンアメリカ及び全世界のマテ茶ファンが喜びを共にする絶好の機会である。
ユニコードコンソーシアムは2019年2月に2回目の候補リストを、同年6月には最終選考リストを公表する予定である。マテ茶ファンは間違いなくこの2つの公表結果に目を光らせるであろう。
最新情報:
2月5日に、ユニコードコンソーシアムは2019年の230種の新しい絵文字の一つとしてマテ茶絵文字を公表した。その他、盲導犬、フラミンゴ、サリーおよびヒンズー教寺院の絵文字も公表された。