2019年3月にモザンビーク人の教授エミリア・ナレヴィーロは、新設のプングエ大学で女性学長として執務することとなった。これはアフリカの公立大学史上初めてのことだ。
彼女はフィリッペ・ニュシ大統領によって推薦されたが、彼女が学長の座に着くことは、新設大学に関する事項として閣僚議会によって1月29日に公表された。ナレヴィーロは原則として4年間学長の座にとどまることになる。
モザンビークの最大の人口を抱えるナンプラー州に生まれたナレヴィーロはオーストラリアのパース大学在学中に修士号と博士号を取得、モザンビーク教育大学(UP)の科学教育において学士号を修めた。
2005年から2007年にかけてナレヴィーロはオーストラリアのカーティン工科大学の教授として働いていた。2008年にはモザンビーク教育大学の化学科の学科長に着任し、その後同大学にあるモザンビーク学および民族科学研究所の副所長に就任した。
2017年彼女は米国のニューヨーク大学文化・教育・人材開発シュタインハルト・スクールでフルブライト奨学金プログラムの研究員であった。
ナレヴィーロは2018年からモザンビーク教育大学の研究・公開講座の副学部長を務めていた。
公立大学学長という彼女の現在の地位は、モザンビークの大臣の地位に相当する。
フェミニズムの活動家でありブロガーのエリアナ・ンズアロはナレヴィーロの任命は歴史的な出来事だといった。
UM DIA NA HISTÓRIA
Professora Doutora Emília Nhalevilo é a primeira mulher na liderança de uma Universidade Pública em Moçambique. Parabéns à Magnífica Reitora!
Por mais mulheres nas Universidades,
Por mais mulheres na liderança!
歴史的な日
エミリア・ナレヴィーロ教授はモザンビークの公立大学を率いる最初の女性です。
最高の学長に万歳!
より多くの女性を大学に、
より多くの女性をリーダーに!
未だにモザンビークの女性は管理職に辿り着こうとする時に障害に直面してしまう現状に立たされている。しかし、その中でも改善が見られてきている。例えば、今となっては議会の議長が女性だったり、二大政党の代表者も女性だったりしている。
そうは言っても性の不平等はアフリカの南部の国に未だ残っている。
国際連合開発計画(UNDP)が2016年に発表したアフリカ人間開発報告書『アフリカにおけるジェンダー平等と女性へのエンパワーメントの促進』はモザンビークの女性、子供が性の不平等に苦しめ続けられていることを明らかにした。具体的には、女性に対する司法制度、医療機関の利用制限、学校への入学制限、および女性への繰り返される暴力などを挙げている。
2018年モザンビークでは25,356件もの家庭内暴力が発生していた。うち、12,500件は女性に対してで、9,000件は子供に対してだった。
2015年の国際連合児童基金(UNICEF)の報告書によるとモザンビークは児童婚率が世界で10番目に高かった。UNICEFは「児童婚」を夫婦関係において少なくとも一方が18歳未満であること、と定義している。
2018年中頃にはパイロットのアドゥミラ・アントニオがモザンビークで初めての女性機長となり、同年12月には同国初の女性のみによる便が運航された。
2014年、モザンビーク警察の創設から39年が経った時には、アルセニア・マッシンギが初の女性長官になった。