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カトリックの聖女で神秘的な人物であるマグダラのマリアは歴史の中で誤解されることもあったが、視覚的アーティストであるタニア・トレスとラケル・Z・リヴィエラの努力を通して新しい方法で讃えられている。彼らは小説や視覚芸術、音楽を通してこの人物の超越性を長年にわたって探求してきた。
マグダラのマリアの公式祭日の前日である7月21日に、2人のアーティストはニューヨーク市において実験芸術の聖域として有名なバワリー街の聖マーク教会でマグダラのマリアを祝う行事を開いた。対象は「信者、無神論者、熱心な信者、にわか信者、そしてそれ以外の人々たち」だ。
リヴィエラは彼女のブログ「銅のベル」で、ラテンアメリカでは「記念日はマグダラのマリアと他の『神聖な』存在をたたえる日です」とのべ、プエルトリコにおける受肉は「コミュニティによって演奏される音楽とともにたくさんの食べ物を楽しむ集会です」と書いている。行事は彼女の説明通り音楽と食事を楽しむ集会となった。
最初にミサが執り行われ、リヴィエラのCD「マグダラのマリアの7つの膏薬」の歌が次々と歌われた。その後、参加者たちは場所を移動して、遊び、歌い、ボンバ(アフリカをルーツとするプエルトリコの伝統的なダンス)、奴隷のダンス、パロ(ドミニカ人の伝統的なダンス)を踊った。トレスは参加者を迎え、マグダラのマリアがイエスの配偶者であったとする説にインスピレーションを受けて作成したごく最近の芸術作品について、しきりに話したがっていた。
画家タニア・トレスのブログ「今日の芸術家」には、約束の日を祝うイベントについてより詳しく書かれている。招待客2人が撮影した写真を以下に掲載する。
しかしながら、この方法でマグダラのマリアを称えるこのプロジェクトは終わることはなかった。8月9日、タニア・トレスは「自然界の汎神論的な展望を示す連続画」を展示する。このマグダラのマリアのプロセスをたどる旅を通して、トレスは伝統的で神聖なシンボルに繋がりを見出す。この連続画は「天国と地球」と題されているが、トレスの共同制作者であるラケル・リヴィエラの故郷であるニューメキシコのアルバカーキにあるブライト・レイン・ギャラリーで展示される。出品されている作品はすべて色と声を通して美しさを味わうことができる。