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「溺れたんじゃない、殺されたのだ!」スペイン領セウタで起こった移民の死亡事故

Image from Fotomovimiento taken at the Barcelona protest

Fotomovimiento.orgに掲載されたバルセロナでのデモの写真。クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

モロッコ沿岸にあるスペイン領海港都市セウタ近海で、200人の不法移民が国境のフェンスを迂回し、泳いでスペイン領に入国しようとして、そのうち14人が水死した。彼らはサハラ砂漠以南のアフリカ人であった。 

移民や市民団体らの告発によると、このとき治安警察(グアルディア・シビル)は海中に取り残された移民を見ても助けなかった [es] し、沿岸警備隊に救助の要請もしなかった。さらにゴム弾、催涙ガスまで使用して移民たちがスペイン領に上陸するのを防ごうとした。

治安警察はこの告発の内容を否認した。そして2014年2月6日の木曜日に何が起きたかをめぐって、一貫性のない状況説明 [es] を繰り返し、かえって混乱を招いた。

Map of the border zone between Morocco and Spain - Wikipedia

モロッコとスペインの国境の地図- ウィキペディア

この惨事の一週間後、移民の死に抗議するデモがスペインの15都市で召集された。マドリードのデモでは「彼らは溺れたんじゃない、殺されたのだ!」、「スペイン人と外国人の違いはあっても、われわれは皆同じ労働者階級だ」、「不法な人間などいない」「中絶反対派はどこへ行った?」といったスローガン[es] が繰り返された。このうち最後のスローガンは、中絶法改正の支持者を皮肉ったものだ。この物議をかもしている中絶法改正(訳注:生命尊重の観点から原則として中絶は禁止になる)だが、保守政権はいま積極的に準備を進めている。 

ホルヘ・フェルナンデス・ディアス内務相は治安警察が暴動鎮圧用器材を使用したことを最終的に認めた。その使用理由は、移民が越境を思いとどまるよう威嚇的に用いただけだと説明した。内相は下院に出席し、野党の質問や非難にさらされていた。その一方で、Twitterは人々が憤りを表現する手段と化し、それに使われた#muertesCeuta(#セウタの死亡事故)のハッシュタグは現在トレンドトピックにあがっている。

石油が出そうな時の国境は、人命救助の時の国境よりずっと広いようだ #muertesceuta

— Leire Iglesias (@leireis) February 13th, 2014

内相はゴム弾を使ったことを認めたけれど、人に向かって撃ったことは否定した。何に向けて撃ったのか?カモメに向けてか? #muertesCeuta

— Lorena Sainero (@Anerol27) February 13th, 2014

絶対に許してはいけないことが世の中にはある #muertesCeuta
— Ani ツ (@Vaquesinmas) February 13th, 2014

泳げなくてもがいている人の近くにゴム弾を撃ち込むというのは「人道上の理由から」侵入を抑止するという行為ではない。これはまったく別の行為だ。 #muertesCeuta

— Juan Luis Sánchez (@juanlusanchez) February 13th, 2014

いまだ未回答の疑問は多い。 

Autor Dani Gago - DISO Press

写真Dani Gago – DISO プレス「壁じゃなくて、橋をかけて」

たとえば、スペインへの移民の入国管理について、現行の手続きではどうなっているのか?セルタで治安警察がとった対応は移民の人権を尊重した合法的なものだったと言えるのか?やっとの思いでスペイン領にたどりついた末に、モロッコに送還された移民もいたのだろうか?そんなことは違法行為なのに。 

あるTwitter ユーザーは政府の説明責任の必要性を次のように簡潔に要約した。 

なぜ内相は この事故? をめぐる不透明な点について説明しなければならないか?それは何よりも彼ら(訳注:この事件の犠牲者、http://t.co/TzhPH6zS9M参照)の供養になるからだ。

— Gabriela Sánchez (@Gabriela_Schz) February 13th, 2014

校正:Yuko Aoyagi