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COP19: 気候への取り組みを訴えて断食

Filipino lead negotiator Yeb Saño. Photo from Flickr user 350.org under a Creative Commons license (CC BY-NC-SA 2.0)

フィリピン政府代表団主席イェブ・サノ Flickrユーザー350.orgから転載(クリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC BY-NC-SA 2.0)

ポーランドでの気候変動枠組条約国会議(COP19)に出席したフィリピン代表団主席のイェブ・サノは、今回の会議における交渉で現実的な解決策が見いだされるまで、食を断つことにした。彼は、この会議が「最貧国へ気候正義」をもたらすように推移することを願っている。また、 ハイエン台風(訳注:以下台風30号と表記する)を気候変動と関連したものと考えている。なお、この台風30号により4千人以上が生命を奪われ、4百万人が住居を失った。

サノはハッシュタグ #FastingForTheClimate(訳注:「気候への取り組みを訴えて断食」の意)の使用を開始し、ウェブ上で自己の信念を広く発信しようと意図した。

イェブ・サノ
@yebsano

第一日  #FastingForTheClimate

 

他のCOP19参加者、例えばボリビアのPablo Solonはツイッターを使用してサノを支援している。

Pablo Solon
@pablosolon

行動を通してのみ気候変動枠組条約( #UNFCCC)の弱体を打破できる。あなたのハンガーストライキを全面的に支持します。@yebsano #ClimateJustice

サノははまた今回の断食の動機となった教えとしてマハトマ・ガンジーの下記の言葉を引用している。

イェブ・サノ
@yebsano

幸せとは、あなたが考えることと、あなたが言うことと、あなたがすることの調和が取れている状態である。-マハトマ・ガンジー#FastingForTheClimate

しかし、気候への取り組みを訴える断食は、Twitterの領域を越えブロゴスフィア(訳注:インターネット上のコミュニティー)にまで広まっている。

ニュージーランドの国際人権の弁護士であり Adopt a Negotiator Projectの会員でもあるDavid Tongはブログで、ニュージーランド政府の気候変動問題への取り組み姿勢に懸念を示した。また、サノについても言及した。

I’m ashamed of my government because they laughed when Russel Norman of the Green Party of Aotearoa New Zealand linked Typhoon Haiyan to climate change.  They laughed.  They mocked him.  They yelled “shame”.  Let me say that again: when Yeb Saño was quoted in the New Zealand Parliament, people laughed. The worst typhoon ever recorded hit last weekend.  It killed over 10,000 people. 478,000 people have been displaced. Real, human, people, with families and children and lives and loves.  Philippine lead negotiator Yeb Saño is one such real person, and he pledged to fast until a deal was done for all our futures. And my elected leaders laughed.  No one here in Warsaw is laughing.  In fact, 30 or more people are joining Yeb in his fast.

ニュージーランド政府の姿勢は恥ずかしい限りだ。なぜなら、我が国の政府はニュージーランド緑の党のラッセル・ノーマンが台風30号は、気候変動と関連があるとしたとき、彼を嘲笑したからである。政府は彼を嘲笑し馬鹿にした。政府は「恥を知れ」となじった。もう一度言わせてもらおう。イェブ・サノがニュージーランド国会で引き合いに出されたとき、国会は彼を嘲笑した。先週末、これまでで最悪の台風が来襲した。その台風により1万人以上が亡くなり、47万8000人が住居を失った。実際、彼らは家族もあり子供もあり、また生命と愛を持った人間であり、一般大衆である。フィリピン政府代表団主席イェブ・サノはそのような台風を実際に体験した一人である。そして、我々すべての未来のためになる取り決めがなされるまで、断食をすることを誓った。それに対して、ニュージーランド国民が選出した国会議員たちは嘲笑した。ここワルシャワにいる人たちは誰も嘲笑はしていない。嘲笑するどころか、30人以上の人が彼と一緒に断食に参加している。

フィリピンの開発専門家Carlie LabariaもまたAdopt a Negotiator Projectのブログに幾つかの投稿している。彼女は最近もひとつの投稿をしている。その中で 彼女の故郷の現状を述べている。彼女に言わせれば、ポーランドで行われている気候会議中に現在までに到達した決定事項は、彼女の故郷の現状から見ると失望に値するものである。

I think about my Mom and Dad and little sister, my hometown, the people of Visayas especially Tacloban and Panay. How much more suffering do the leaders of the world need to behold before they finally realize that addressing Loss and Damage is about survival, dignity, and justice?

私は、お母さん、お父さんそれに妹、故郷、ヴィサイヤの住民、中でもタクロバンとパナイの住民のことが心配です。世界のリーダーたちは、あとどれだけ人々が苦しむのを見れば、発展途上国の損失および損害に対処することは、生存、尊厳、および正義や平等を重んじることだということを自覚するのだろうか。

COP19に数百人の政治家が集まり、頻発する極端気象の原因となっている気候変動を食い止めるために、各国はどのような行動を起こすことができるか議論を重ね、理想とする合意点を探っている。しかし、各国にはそれぞれの事情があり、合意に達するまでの歩みは遅い。その歩みは通常予想されるよりもさらに多くの時間を要している

あと2日すると、現在ポーランドで行われている環境会議は終了するが、サノはなお断食を続けている。彼はまた、ネットワーク上である運動を始め、各国政府がこの会議で実効性のある行動をとるようにと圧力をかけている。

Avaaz
@Avaaz

フィリピン代表団主席のイェブ・サノ(@YebSano)は#Avaaz の60万通の嘆願を強烈に配信している。https://t.co/aAKXQopzB5 #COP19

サノは「気候変動枠組条約の下で新しい仕組みが整備され、それにより貧しい国々が気候変動に伴う損失を削減できるようになること」を望んでいる。国連のこれまでの取り組みでは、先進国は気候変動をもたらしたことに対して大いに責任があるとされている。気候変動は先進国が毎年排出する大量の炭素に起因するものだからである。

今回の会議で、どのような結果が導き出されるか。それが、2014年にペルーのリマで引き続き行われる気候変動会議が成功するかどうかの鍵となる。