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ネパールの少女ミラ・ライ、小さな村からウルトラマラソンのチャンピオンとなる

Mira Rai, Trail Runner from Nepal. Image by Flickr user rpb1001. CC BY-NC-ND 2.0

ミラ・ライ、ネパールのトレイルラン選手 撮影:Flickrユーザー rpb1001。CC BY-NC-ND 2.0

トレイルランは、持久力を要する苛酷なスポーツであり、誰もが簡単に手を出せるものではない。しかし、ネパールの少女ミラ・ライにとっては、たやすいことである。最近、彼女はモンブラン80キロメートル・レース12時間32分で完走し優勝した。このレースはフランスでは、最高の技術を要する過酷なレースの一つとして知られている。

バーブラーム・バッタライ前首相は、ツイッターでミラに祝いの言葉を送った。

ミラ・ライさん国際マラソン大会で優勝おめでとう。軍の統合で不適格者と見なされ、前の…

彼女は、10歳代で毛沢東派反乱軍に加わったのだが、軍の統合過程で不適格者と見なされた。

彼女は、一年と数か月前にトレイルランに出会ったばかりなのに、まれに見るトレイルランの才能の持ち主として頭角を現わした。2014年3月にカトマンズで行われたヒマラヤ・アウトドア・フェスティバル50㎞レースで優勝したことから、彼女のトレイルラン遍歴は始まった。たいした練習も積まずに優勝したのである。続けて、翌4月にはマスタング・トレイル・レースで優勝した。

ネパール国外のレースでも、2014年9月にイタリアのセラロンダ・トレイル・レース(57㎞)で国外初の優勝を遂げ、つぎにトレイル・デグリ・エロイ(83㎞)でも優勝するといった大活躍をしている。

10月には、香港のウルトラ・マウンテン・マラソン50㎞で優勝した。それ以降も、積極的にレースに臨んでいる。

香港で活躍する写真家で映画監督のロイド・ベルチャーは、次のようにツイートしている。

ミラ・ライが、香港の50㎞レースで優勝し、待ち構えるカメラの列に顔を向けている。

ミラは、東部ネパール、ボジュプール郡内の小さな村の出身である。これまでの成功は、子供のころ体験した苦労のおかげだと考えている。

あるインタビューで彼女は、下記のように語っている。

As a young girl I was not very interested in doing household chores, which is why my mother gave me the physical tasks like bringing water from the river, which is two hours down and three hours back home. I also used to carry a bag of rice to the market to sell and bring money home. I grew up running.

私は、子供のころ家事にはあまり興味がなかったの。そんなわけで母は、私に川まで水を汲みに行かせるなどの肉体労働をやらせたの。川まで2時間かけて降りていくの。帰りは3時間かかったわ。コメ袋を担いで市場まで売りに行き、お金に代えて家に持ち帰ったりもしたわ。小さいころから走っていたわ。

彼女は、厳しいトレーニングをこなしている。そうすることで健康と体力を維持している。早朝に起床し午前中に10~12㎞のランニングをこなす。夕方にも10~12㎞のランニングをする。これが、彼女の日課である。そのほか、ロッククライミングやサイクリングもしている。

ミラは、今やトレイルランの世界でその名をよく知られるようになっており、ウルトラマラソンを目指す人たちの励みになっている。一方、彼女の故国ネパールの何百万の少年少女のことを忘れてはならない。彼らは背中に荷物を背負い、険しい山道を登り下りしている。これは彼らにとっては、当たり前のことなのである。

彼女は、ネパールの子供たちに貴重な言葉を残している。

チャンスは川に浮かぶ葉のようなものである。つかみ損ねると、たちまち流れ去ってしまう。

校正:Miyuki Wood