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世界で一番、難民を受け入れている国は……ウガンダ!

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ウガンダのニャカバンデ一時滞在キャンプを出発する、コンゴ民主共和国東部の紛争から逃れてきた難民(CC 2.0.)

ウガンダのニャカバンデ一時滞在キャンプを出発する、コンゴ民主共和国東部の紛争から逃れてきた難民(CC 2.0.)

2016年5月、初の「世界人道サミット」がトルコのイスタンブールで開催されたが、参加者のうち135か国の6000人は、善意以上のものを持ち合わせてはいなかった。サミットでは、一部の国々による注目すべき取り組みが紹介された。その中には、難民を受け入れ、統合している地域でありながら、世界のマスメディアにほとんど取り上げられることのない国もあった。ウガンダは、難民受け入れの功績により、今回のサミットで立役者となった国の一つである。

トルコでのサミット開催に先駆けて、カンパラ(訳注:ウガンダの首都)で地域別準備会合が行われた。当時のウガンダ首相アポロ・ンシバンビ氏は会合の参加者に向けて、「アフリカはヨーロッパの植民地支配から独立して50年以上がたつというのに、いまだに難民および国内避難民の最大の発生源である。この現状は容認し難いものである」と語った。また、次のようにも主張した。「事実上、保護と援助は破綻しており、難民問題に対する時宜を得た解決策も見いだせていない。こうした状況は、アフリカの発展にとって重大な脅威となり、平和と安定にも深刻な影響を及ぼす」

ウガンダの近隣諸国は政情不安や紛争など様々な問題を抱えており、2016年現在、ウガンダは南スーダン、ソマリア、ブルンジ、ルワンダ、コンゴ民主共和国(以下、コンゴ)から約70万人の難民を受け入れている。

ウガンダの難民受け入れ政策は、この地域になくてはならない安らぎの場となっている。ナキヴァレ難民キャンプは、1958年、母国のフツ族反乱から逃れてきたツチ族難民を保護するために設立された。首都カンパラからは車で6時間かかる。広さは184平方キロメートルで、その中に湖や丘があり、何本もの川が流れ、豊かな農地も含まれる。NGO団体「カリタス・ゴマ」は次のように説明する。

Le modèle de l’Ouganda est presque unique en ce qu’il accorde aux réfugiés. Selon les observateurs, ce qui rend l’Ouganda unique, c’est la prise en charge immédiate des réfugiés et l’aide qui leur est apportée. En Ouganda, les réfugiés ont la possibilité de contribuer à l’économie locale.

難民へ提供する内容として、ウガンダ方式は極めて独特な例です。視察団によると、ウガンダ独自の取り組みによって、難民へ速やかな支援がもたらされています。ウガンダでは、難民たちが地域経済に貢献する機会を得られるのです。

オックスフォード大学の難民研究センターで研究員を務めるウィル・ジョーンズ氏は、3年前にナキヴァレ難民キャンプを訪れた。ジョーンズ氏は「強制移住レビュー」のウェブサイトで、「大方の人には予想もつかない難民キャンプ」だと語っている。

Il ne s’agit pas du ghetto surpeuplé généralement représenté dans les médias. Nakivale est une confédération de villages autosuffisante grâce à ses activités de culture agricole et d’élevage, qui produisent même un surplus exporté hors de ses limites. Bien que le camp de Nakivale se trouve au milieu de nulle part, il n’est en aucun cas isolé des activités culturelles, sociales et économiques: on y trouve des marchés, plusieurs cinémas et d’innombrables smartphones, qui signalent que la population tire avantage de l’antenne de téléphonie mobile érigée au centre du camp.

ここは、メディアがいつも描くような、詰め込まれた貧民街ではない。ナキヴァレは村の連合体で、農業も畜産も食べていくのに十分な規模があり、さらに、余剰分を生産し遠方へ出荷してまでいる。また、ナキヴァレはへんぴな所だが、文化的活動や社会的活動、経済活動から隔離されているわけではない。ここには市場があり、映画館も数軒ある。キャンプの中心に立っている新しい携帯電波塔を利用して、スマートフォンを使っている人も多く見られる。

2016年2月初旬のブログ記事で、「教育のためのグローバル・パートナーシップ」の最高経営責任者アリス・オルブライト氏は、「ウガンダは自国の開発計画に難民を組み込んでいる」と指摘している

Malgré ces difficultés, le gouvernement ougandais reconnaît que le coût de la protection et de l’aide aux 250 réfugiés qui arrivent chaque jour dans le pays est minime comparé à celui de l'inaction. Conscient que le déplacement de populations constitue un problème de développement à long terme, le pays a intégré la question des réfugiés dans son Plan national de développement. Les écoles des camps de réfugiés sont administrées par le Ministère de l’Éducation.

たやすいことではないが、毎日250人やって来る難民を保護・援助するために掛かる費用は、何もしなかった場合の代償に比べればほんのささいなことだ、とウガンダ政府は見なしている。強制移住問題とは長期の開発問題であるとの認識から、自国の開発計画に難民問題を組み入れている。難民キャンプの学校は教育省の管理下にある。

先日、仏語文献データベースCairn.infoのウェブサイトに、「難民受け入れにおける空間的・地政学的局面――スーダン亡命者たちが暮らすウガンダの農業居留地」と題する論文が公開された。著者のリュック・カンブレジ教授は地質学者で、フランス開発研究所の研究部長を務めている。カンブレジ教授はこの論文で、ウガンダの難民対策と他国の一般的な方法との違いを明らかにした

Contrairement au schéma classique qui consiste à endiguer les mouvements de réfugiés en regroupant ces derniers dans des camps, le gouvernement ougandais a fait le choix d’ouvrir des colonies agricoles pour les victimes de la guerre civile au Soudan. Après une analyse de cette expérience dans les deux principales zones d’accueil (Rhino Camp et district d’Adjumani), il apparaît que l’objectif recherché par le gouvernement est avant tout une opération d’aménagement et de développement du territoire avec l’appui et les moyens de l’aide humanitaire internationale.

難民をキャンプに押し込め、その移動を規制するという一般的な方法ではなく、ウガンダ政府は、スーダンの内戦から逃げてきた人々のために「農村集落」という体制を選択した。本稿では、二つの難民受け入れ地域(リノ・キャンプとアジュマニ県)で見聞した内容を詳細に分析し、ウガンダ政府の主目的は、国際的な人道支援という手法を用いた、広大な国土計画と開発政策であることを明らかにする。

2014年6月、Irinnews.orgに公開された記事では、オックスフォード大学難民研究センター所長のアレクサンダー・ベッツ教授とそのチーム(前述のウィル・ジョーンズ研究員も含む)が、難民の生活に関する調査について詳しく述べている。

Alors, que font les réfugiés pour vivre ? Ils cultivent, bien sûr, et pas seulement dans les localités rurales. Près de la moitié des réfugiés congolais, rwandais et sud-soudanais interrogés par les chercheurs cultivent leurs propres parcelles. D’autres sont ouvriers agricoles. Seuls les Somaliens n’ont montré que très peu d’intérêt, voire aucun, pour l’agriculture.

Pas uniquement de l’agriculture de subsistance

Les Ougandais qui achètent les récoltes se rendent régulièrement dans les sites d’installation et repartent avec des camions remplis de produits de Kyangwali, destinés au marché de la ville d’Hoima. Les chercheurs ont interrogé un commerçant d’Hoima qui a déclaré avoir acheté près de 500 tonnes de maïs et de haricots aux réfugiés l’an dernier, soit environ 60 pour cent de son stock. Il a vendu le maïs dans d’autres régions de l’Ouganda, mais aussi à l’extérieur du pays ; en Tanzanie et au Soudan du Sud.

Aujourd’hui, les agriculteurs de Kyangwali tentent de supprimer les intermédiaires en vendant directement leurs produits sur le marché, par le biais d’une coopérative de plus de 500 membres qui comprend des agriculteurs ougandais des villages locaux. La coopérative des agriculteurs progressistes de Kyangwali (Kyangwali Progressive Farmers) est une société de capitaux qui signe aujourd’hui des contrats pour vendre les produits directement aux industriels.

では、生きるために難民は何をしているのか? もちろん、農業をしているのだ。農村集落内だけでなくその周辺でも。コンゴとルワンダ、南スーダンから来た難民で、調査団がインタビューした中のほぼ半数が、自分の農地を所有していると答えた。その他の人々は農場労働者として働いていた。ソマリア人だけは、ほとんど農業に関心がないようだった。

自給農業にとどまらず

ウガンダの農産物バイヤーはこの集落へ定期的にやって来て、トラック何台分もの農産物をキャングワリからホイマの市場町へと運んでいる。調査団が声を掛けたホイマの商人は、「去年、難民農家からトウモロコシと豆類を500トンほど買い取ったよ。うちの在庫の6割くらいに当たるね」と語った。この商人は国内の他の地域へトウモロコシを出荷し、さらに遠くタンザニアや南スーダンにも輸出している。

現在キャングワリの農民たちは、仲買人を排除し、市場へ自分たちの農産物を直接売り込もうとしている。そのために、500人以上が集まって協同組合も作った。メンバーには地元の村のウガンダ人農家も何軒か加わった。「キャングワリ革新的農家の会」は有限会社として登記され、製造業者へ直接生産物を販売するべく、行動を開始した。

ルアムワンジャの村では、貯蓄貸付プロジェクト「ソロエフォート」を立ち上げた。家畜を飼ったり、新たな事業を始めたりする難民および地元民を支援するためのプログラムである。2年前に始まったこのプロジェクトは、今や139人の会員を抱えるようになった。動画では、レベッカという名の女性が、貧困から抜け出すことができたいきさつとプロジェクトに対する感謝の気持ちを語っている。

とはいえ、難民を受け入れ統合するウガンダの政策を実行するとなると、なかなか難しいものがある。例を挙げれば、「カリタス・ゴマ」のウェブサイトでは、地元民の一部が新参者に対して抱いている「不信感」にスポットを当てている。

Mais le camp de Nakivale se trouve à proximité des villages ougandais où des paysans pratiquent des cultures de substance. En voyant le gouvernement qui enlève leurs terres pour faire de la place aux réfugiés, les premiers ne sont pas contents de l’aide apportée aux seconds. D’où, une certaine méfiance à l’égard des réfugiés. Le gouvernement soutient que ces terres avaient été prévues pour les demandeurs d’asile. Dans un pays qui a l’une des populations les plus jeunes et les plus dynamiques dans le monde, l’accès la terre est un défi auquel doivent faire face les politiques de réfugiés en Ouganda. Mais pour l’instant, le gouvernement et les populations locales sont déterminés à prendre soin de ceux qui sont dans le besoin et de la meilleure façon possible.

ナキヴァレの難民キャンプは、ウガンダ人の村落に近い。村の農民たちは主要な農産物を育てている。そこへ、難民の居場所を作るためと言って政府が村の土地を取り上げていくのだから、地元民は難民支援に対して不満を抱く。そして、難民に対してある種の不信感が生まれる。政府は「ここは亡命希望者用として確保しておいた土地だ」と主張する。年少人口率と人口増加率が世界的にも高いこの国で、土地の利用権は、同国の難民政策が避けては通れない課題である。しかし現在、政府も地元民も目指しているのは、困っている人々を可能な限り最善の方法で助けることである。

校正:Megumi Kuroki