1987年、政府に反抗した13人の農民が大統領官邸付近で殺害された。この事件はメンディオラの虐殺(Mendiola Massacre)と呼ばれ、国家による残忍な行為および政治が絡んだ地主支配の悪しき象徴となっている。
そして30年後、数百人に上る農家の人々と活動家は大虐殺の地に再び帰ってきた。正義と「本当の」農地改革を実施させるためだ。
農家の人々は、政府の行う農地改革は嘘っぱちで地主寄りだとこき下ろしている。彼らは、別の新しい農地改革を望んでいる。それは、小規模農家への農地解放を認めるものである。特に彼らが目をつけているのは、外国企業や強力な政治家一族が所有している広大な農地である。
1月20日に行われたこの記念行進の参加者の中には、現職農地改革大臣も含まれている。実は彼は1987年に起こったメンディオラの虐殺の際に生き残った農家の出なのだ。やはり 正義が悪を倒すのだと人々は意気込んでいる。
農民団体は既にいくつかの問題を挙げている。例えば大規模農場での奴隷的な扱い、地主による農民強制退去時の自警団の使用、農地改革の活動家及び農地改革運動を支援をするリーダーたちの殺害、さらに、フィリピン農業の衰退などが挙げられている。
この団体は、ここ数年農家と地主間の争いはますます激化しているとも記している。その原因は、広大な土地を小規模農家に分配しなければならない法律はあるが、地主はそれをかいくぐり続けているからだと、彼らは言っている。
幾人かの活動家は、「ラ・ラ・ランド・リフォーム・ナウ!(La La Land Reform Now!)」と呼ばれる音楽イベントを開催し、農民のための農地改革運動への支持を表明している。このポスターはハリウッド映画「ラ・ラ・ランド(La La Land)」の影響を受けている。
La La Land Reform Now: A concert for farmers, with proceeds going to @kmp_phl and @AnakpawisPL. pic.twitter.com/OeMu40JggO
— Tonyo Cruz (@tonyocruz) January 19, 2017
ラ・ラ・ランド・リフォーム・ナウ:農業従事者のためのコンサート 収益はKMPとAnakpawisへ
以下は、1月20日の行進の写真だ。