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2012年10月9日、15歳のマララ・ユスフザイさんはTTP(Tahreek-e-Taliban Pakistan:パキスタン・タリバン運動)のメンバーによる銃撃を受けた。彼女はスワートという町で女子教育に関する大胆な活動家だったからだ。マララさん は 徐々に回復してきている。まだ完全に危険な状態から脱したわけではなく、全快にはしばらくかかる見込みだ。
ノーベル平和賞請願
バーミンガム在住のパキスタン系イギリス人の女性Shaida Choudryがノーベル平和賞にマララ・ユスフザイさんを推薦するため請願書サイト を設置した。「国民的政治家」の関心を引くことができればノーベル平和賞へのマララさん推薦は実現できる。Shaida Choudryはこの課題をウィリアム・ヘイグ、デーヴィッド・キャメロン、ニック・クレッグ、そしてエド・ミリバンドらが進めてくれることを望んでいる。
これまで10万人以上(訳注:11月12日現在)が彼女の請願書に署名した。ノーベル賞をマララさんに贈るべき理由は次のとおりである。
マララさんへのノーベル平和賞は、世界が見守っているという明確なメッセージを伝えることになる。また、女子教育の権利などの普遍的な人権や男女平等のために立ち上がった人々を後押しすることにもなる。
ハッシュタグ#Malalaはツイッターを通じ5,000人以上の人々 にシェアされている。ハッシュタグ#Nobel4Malalaはたった9日間でおよそ900人とシェアされた。Farina Alamは請願書に署名する理由をこのように綴っている。
…マララは私に希望を与えてくれた。
Stephen Furlongは こうコメントしている。
「このような勇敢さと信念をこんなに若くして持っていることは評価されるべきだ。そして、老いも若きも世界中の人々を元気づけ、希望の光となるべきだ。」
マララの日を祝う
国連は11月10日(土)をマララの日として記念することを発表した。マララさんは、3,200万もの学校へ通えない少女たちの導き手として世界中の人々から祝われた。パキスタンでは、マララさんをサポートするデモがイスラマバード、ラホールやカラチで催され、この日は世界中に渡り100ヶ国以上でこの日を祝った。
しかしながら、マララさんの故郷ではテロリストの攻撃を懸念して一般公開のイベントは開催されなかった。
国連グローバル教育担当特使のゴードン・ブラウンは11月9日(金) パキスタンの女子教育の将来について議論するためにパキスタンにいた。彼は、もしたった2%の経済予算しか教育に使われていないのであれば国は繁栄することができないとAFP通信に語った。
政党 MQM(Muttahida Quami Movement) 「統一民族運動」はナインゼロと呼ばれるカラチにある本部にてマララの日を公式に祝った。
襲撃の間マララさんと一緒にいた友人のKainatは、未だにあの事件が心に浮かぶ度、恐怖に震え、 泣いていると言った。残念なことに、テロの脅威のためスワートで行われた式典はなかった。
マララさんへの愛を伝えるため、11歳の少女Bushra Siddiqueは、彼女のブログにこう書いている。
わたしにとってマララさんはパキスタンの一筋の光であり希望です。アラーが彼女を救いますように!
ツイッター上の反応
Salman Ahmedはこのようにツイートしている。
@sufisal:「気持ちを教育せずに頭脳を教育してもそれは全く教育ではない。」― アリストテレス#Malala Day
Somuya Singhはこうツイートする。
@soumyasinghs: パキスタン(#Pakistan)は『マララの日』を記念日とした。貧しい子供たち(#children)は学校に就学すれば現金がもらえるようになる。彼らが実際に通い何かを学ぶ(#learn)ことをただ願います。
Ali Salman Alviはテロリスト擁護者たちはマララさんの勇気ある行動を軽く扱おうとしているとコメントしている。
@alisalmanalvi:ソーシャルメディアではマララの日はマララさんとアルカイダとその擁護者たちとの対決であった。#Pakistan
校正 yuko-aoyagi