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ネパールのデコトラが運ぶ深イイ言葉いろいろ

このトラックが運んでいる言葉は--花は摘んでも枝まで切るな、人として生きるなら嘘は吐(つ)くな。画像はFlickrユーザーのヤナ・ライフェゲルステ(CC BY-SA 2.0)。

このトラックが運んでいる言葉は--花を摘むなら枝まで切るな、人として生きるなら嘘は吐(つ)くな。画像はFlickrユーザーのヤナ・ライフェゲルステ(CC BY-SA 2.0)。

今度ネパールに行かれる方は、道路を行き来するトラックを見て何かお気づきになるかもしれない。パキスタン同様、ネパールのトラックには、ひねりのきいた警句や風刺文が描かれているのだ。

政治的、哲学的なものから、恋愛やユーモア、果ては悪態まで、書かれる言葉は様々だ。最近はトラックに限らず、公営バスやサファテンプー(電気式三輪自動車)にも見られる。

こうした表現をまとめてみようという動きが、ネパール国内で2~3ある。コラムニストのCP.アリヤルによると、車両後部に書き立てられた詩句の文学的価値を認めようという動きの一つとして、数年前「バス・サヒテャ(バスの文学)」という雑誌が発行された。またジャーナリスト兼教師のスービド・グラゲインが2011年に、こうした言葉を700集めたものを「トラック・サヒテャ(トラックの文学)」と題して刊行しているアリヤルはこう書いている。

What drives people to scrawl these lines on their vehicles? And why do so many do it? Govinda Lamsal, who drives a truck, says that in a line of work that is so mechanical, these words or images are a way of showing some creative flair and personal philosophy. “People perceive us as hardened folk without emotions,” he says. “Well, we have feelings too, and this is usually our only means of showing them while on the road.”

愛車にこうした言葉を書きつける行為に、ドライバーたちを駆り立てるものは何なのか? そしてなぜこんなに多いのか? トラック運転手のゴビンダ・ラムサル氏によると、仕事があまりに機械系だから、こうした言葉やイラストを使って、創造の才や個人哲学を示しているんだと言う。「僕らは喜怒哀楽のない堅物だと見られてるけど」と彼は言う。「やっぱり僕らにも感情はあるし、道路の上で披露するにはこのやり方しかないのさ」

ソーシャルメディアにはこうした詩句の例でいっぱいだ。このトラックに書かれたメッセージは、フェイスブックやツイッターに触れている。

フェイスブックができないなら、ツイッターをやれ。
彼氏になれないなら、「兄みたいな存在」を目指せ。

恋の痛みや、義理の妹を熱く語る言葉が多い。

上り坂でも下り坂でも、この坂の上に義妹の家があったらいいなと思い、
色黒でも色白でもいいから、その家に義妹がいてほしいなと思う。

この国の政治や政治家のことも、彼らは見逃しはしない。

アメリカでは、若者が国を率い、
老人は年金をもらう。
ネパールでは、老人が国を治め、
若者はストレスをためる。

哲学的含蓄のある言葉もある。

このトラックが運んでいる言葉は--悲しみにおぼれて冷静さを失うな、幸せにおぼれて羽目を外すな。画像はプラビン・グルン、許可を得て使用。

このトラックが運んでいる言葉は--悲しみにおぼれて冷静さを失うな、幸せにおぼれて羽目を外すな。画像はプラビン・グルン、許可を得て使用。

こちらも似ている。

名誉のために金を投げ出せ、
金のために名誉を投げ出すな。

他に、ドライバーの人生や彼らの直面する困難に関する言葉もある。

子供のおやつ、ビスケットとケーキ、
ドライバーの人生、ハンドルとブレーキ。

風刺的な言葉もあり、例えばこれは、ネパールがブッダ生誕の地という話ばかりする人を当てこすっている。

丘陵に囲まれ、湖を抱き、
英知を欠いたこの国にお釈迦さまは生まれた。

そしてこちらは、せっかちな人に向けた言葉だ。

クラクションを鳴らさないでください、
わが国が寝ています。

もしネパールのハイウェイで長距離ドライブをお考えなら、こうした言葉に旅の退屈がまぎれ、口元に笑みが浮かぶこと間違いない。

校正:Takako Nose