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シャルリー・エブド襲撃後、はたして私たちは笑っていて良いのか?

Poster of CoExist via Gallery Hip

CoExist企画のポスター。ヒップギャラリーの許可を得て掲載。

1月7日、現地時間の11時頃、2人の男がフランスの風刺週刊誌シャリル・エブドのオフィスに押し入り、ライフル銃で11人を射殺し、他の12人にけがを負わせた。その悲劇は言論の自由、宗教とユーモアについて多くの議論の引き金となった。

襲撃の影響から浮上した一つの争点は、人々に対して宗教教育をするという概念だった。

 今やバングラデッシュでは、無神論を唱えれば殺されるかもしれないという時代だ。世界のたくさんの国では神への冒とくや背教的行為のために刑事罰が科せられる。そういうご時勢で信仰について議論できるということ自体がありがたいことだ。対話は相互理解と敬意を実現するための鍵で、CoExist チームはその必要性をあらためて痛感している組織の一つである。

CoExist メンバーのヴィクトール、ジョスラン、サミュエル、イラン、イスマエル(4人の異教徒間ツアーの創始者たち)は、2013年〜2014年に異教徒間理解を推進することを目的とした世界ツアーを行い、その後、彼らがその活動から得た経験を共有するために2014年の6月と7月にフランスツアーを行った。

彼らは、地域社会、CoExist組織の関連団体や教育機関と交流した。

このフランスツアーの一番大きな目的は、異教徒間と異文化間の問題が日常的現実である敏感地域に住む人々に接近することだった。チームの目的はサポート情報パッケージ(プロジェクトの目的と方法を明記したパンフレットが入っている)を提供することにより地域の支部を設立し、平和的な共存を推進することだった。

 ヴィクトールはグローバルヴォイスにこう語った。

それぞれの会合はお試しでした。ツアーの影響力のおかげで、新しく創設された10のグループとして決定づけられ、活動しています。そしてまた、CoExist は、団体の中での活動を推進するために、コミュニティーアートセンター連盟や青少年クラブとパートナーシップを結んでいます。それらの他のパートナーたちは、すでにCoExistと活動を共にしている組織で、私たちの意識向上プログラムの一環として関与が行われて来ました。各種学校、高校、大学や団体などです。

このツアーの参加に加えて、サミュエルは「全ての道はつながっている」という本を書いて出版した。その本の出版後、彼は地元の宗教ラジオRCFで次のように説明した。

私たちは友として去り、兄弟として戻りました。友愛はフランスの標語の最後の一つです。その言葉は多くの人にとっては陳腐で少し宗教的すぎるように聞こえるかもしれませんが、私たちにとってはそれ以上の意味があります。友愛は私たちのDNAに深く根付いていて、それは今こそ必要にせまられているのです。

Citation publiée par Gilbert Covin via Citations à la Une

「友愛は他者の経験を無条件に承諾することから始まる。」ギルバート・コビンのウェブサイトから許可を得て引用。

フランスでは、パリのシャルリー・エブド襲撃の後、世俗主義の原理とモットーである「自由、公平、友愛」について、徹底的に議論されてきた。

 それらの襲撃以来、CoExistの発表とイベントへの要望が劇的に増えた。
グローバルボイスはCoExistのチームの活動と目標をより良く理解するために彼らと顔を合わせた。

グローバルボイス:シャルリー・エブドとパリのユダヤ系スーパーマーケットの襲撃の後から、異宗教間の対話と客観的な宗教教育についてたくさんの議論が行われてきました。そうした活動の中で、聴衆の態度や反応の変化に気がついたことがありましたか?

Co Exist Team:今までそういうグループがなかったところで、若い人からグループを作ってくれとの要望があり、私たちの活動は今までよりももっと必要とされているということが分かりました。私たちは新しい活動組織で、若者によって作られ、信じる人も信じない人も皆集めているということが理解されています。襲撃事件からだけでなく、6年も前からこの件(対話推進)に関与していることを評価されています。人々は当然この襲撃の話をたくさんしていますが、監視や恐怖よりも、行動や団結で答えようとしている態度がありがたいことです。

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Coexistプロジェクトのインフォグラフィー 許可のもとに掲載

襲撃後、CoExsit は「人類共存」のための12の提案書を公表した。主なものを下記に記す。

1月11日を友愛の日とする。

  • 非宗教的な宗教教育の実行と、教育省に異文化間、異宗教間の理解を推薦する団体を認めさせる。
  • 社会的影響のある企業を育み結束と共存につなげる。
  • 一般社会での国内徴兵を義務づける。(フランスでは1997年に徴兵制は停止になったがボランティアで参加は可能)
  • 反人種差別団体との連携、特に反ユダヤ主義とイスラム嫌悪への対抗を目的とする。
  • 多様性、共存、非暴力主義、宗教の現実などの題材に対する教師の教育。

GV:シャリル・エブド襲撃と、それに関連する出来事についての一般の反応について、異教徒ツアー中に出会った仲間と話し合ったことがありますか?

CoExist:海外の仲間からはたくさんの応援メッセージをもらいました。皆は驚きと同時に私たちがやっていることが継続するように応援してくれます。その中の多くの人たちが、それぞれ自分の国でシャルリーに対しての追悼の意を表して会合に参加しました。私たちは、ちょうどフランスの後にテロを経験したデンマークの友人に特別な思いを持っています。そして、同じくアメリカのチャペルヒルで、イスラム教だというだけで殺害された3人のイスラム教徒にも同じ思いです。

昨年チームは、ブルキナ・ファソの人々が、いかにユーモアを通してお互いに感情の結びつきを作ったかを聴衆に話して聞かせた。

 キリスト教徒、イスラム教徒、精霊信仰のそれぞれが、異民族間、異宗教間の結婚を通じて絆を創り、笑いを通して社会の緊張を取り除くことによって、バランスのとれた調和の中で共に暮らしている。

この状況に関してチームは、こう言っている。「ユーモアというのは、考えや行っていることを率直に言い合うことにより、お互いの特徴を表現し、一般のどのコミュニティーにおいても人々の緊張や欲求不満を取り除く。」

アリアナ、ルーシー、リア、サミア。新異教徒ツアーチームのフェイスブックページ。

アリアナ、ルーシー、リア、サミア。新異教徒ツアーチームのフェイスブックページ。

GV:現在のこの活動についてどう思いますか?:どこまでをユーモアにして良いのか、ユーモアと笑いと嘲笑の境界はどこにあるのか?あなたが好きな異宗教間の対話についての話すコメディアンがいますか?

CoExist:確かにこれは複雑な問題で、Dieudonneの事件(フランスのコメディアンであるDieudonneはユダヤ教スーパーマーケットの銃撃犯の名前を使い、「私はシャルリー・クーリバリ」を書き、テロをサポートしたとして訴えられた。)に関しては特にそうです。個人的にどんな種類の神への冒とくも法律で取り締まるべきではないし、言論の自由は完全でなければならないと思っています。かしながら、良心や崇拝も同時に守られなければならない。有名なベルギーの漫画家、Philip Geluckの動画は、この問題に対するの私の意見をよくまとめています。

下の動画ではPhilip Geluckはシャルリー・エブドについてインタビューされている。

Geluck はこう話す。

私たちは確かにどんなことでも嘲笑することはできます。しかし、自分の発言に責任があること、他者に敬意を持つことに気をつけなければならなりません。特に少数派の文化や宗教においては、理解が完全でなかったということで彼らを不快にさせたくはないです。

最初の異教徒ツアーを発足させたちょうど2年後、新しいチームはそのプロジェクトを継承しようとした。そのチームのメンバーは、サミール、アリアン、ルーシー、レアである。

レアはグローバルボイスにそのプロジェクトの誕生、その背景について説明した。

GV:この異教徒プロジェクトは当初のものと比べて、どこが似ていてどこが違いますか?

このプロジェクトは最初のチームの成果を持続させることで成り立ちます。異教徒プログラムの自発性とそれらの間のネットワークの創造性です。学術的なやり方にジャーナリズムの要素を結びつけたいのです。このプロジェクトはソーシャルメディアで広く注目されています。それは、真の関心や共存が熱心に考えられているということと、共存の概念が違う文化と国の中ではどう違っているのかを実証しています。普及はこのプロジェクトの核心です。私たちは新しい異教徒プロジェクトに出会うのです。この旅は同じ長さですが、私たちは5人から4人になります。

これまでの状況の流れで、異教徒ツアーの最初のチームは全員男性だったので、その点を記者から批判を受けた。そして今回は、平等にするという当初の目的にもかかわらず、新しいチームのメンバーは主に女性になってしまった。

レオの説明によると、彼らはこの状況を利用しようとしているそうだ。

あるいくつかの国、特に中東では、女性の参加が新たな問題を引き起こすと多くの人は指摘します。それはこれから出会う人々の日常生活にもっと全面的な理解をもたらすと私たちは考えます。女性であるというだけで、アリアナ、ルーシー、私は、サミアが近づくことが出来なかった女性の生活様式に触れることができるし、逆もまた同じです。私たちは、もしうまく出来ていて、意識と理解があれば、女性が全ての国へ行き、全ての文化を通じて世界を旅行することも可能であると考えたいです。ただしこの条件は男女問わず平等に適応されなければいけませんが。

次の異教徒ツアーは、今から4ヶ月先の2015年1月に計画が始められることになっている。それまでの間、アリアナ、ルーシー、レア、サミアを フェイスブックでフォローすることが出来る。

[…] 私たちの動向を追いかけてもらうために、出発の100日前からソーシャルメディアでこのコミュニケーションキャンペーンを開始します。

この独特な組織が、世界各国間での対話を促進するための活動によって、ますます長く上出来な旅になることを祈っている。

校正:Mari Watanabe