記事 ラウンドアップ

エボラ熱、アフリカ人の文化的および人間的価値を侵す

  2014/12/21

社会人類学者及び社会学者のジニー・ムーニー氏が、エボラ流行が、いかにしてアフリカ人の社会性を奪っているか、を語る。 The way West-Africans care for their sick and deceased, supposedly differs significantly from that of the rest of the world. This is far from true. All over the world, the essence of care for the sick is practically the same: the touching of sick and dead relatives is a...

中央アメリカから米国へ移住する子どもたちの姿

グローバル・ボイスの寄稿者であるジェイミー・スタークが米紙ミルウォーキー・ジャーナル・センチネルに意見記事を投稿し、こう疑問を投げかけている。「どんな親が他人に1万ドルも払って、自分の子供を1400マイルも歩かせてまで、ギャングの支配する土地で厳しい国境越えをさせようとするだろう? それはきっと、良い親だ」 移住する子どもたちの危機を憂慮する一市民として、スタークはこう述べる。 What do we do with these kids? An important decision, to be certain, but one that overlooks the humanity, the story, of each child crossing our border. […] When a parent from Central America hears the rumor that children are being allowed to stay in the U.S., it's...

一人で国境を越える子どもたちの悲劇

Campos Elíseosというブログに、執筆者のKatia D'Artiguesが、自力で国境を越えなければならない子どもたちについて、「人道的危機」だとしてこうつづる。 Son niños que son orillados a cruzar la frontera solos. No lo hacen por aventura, sino porque muchas veces no les queda de otra, por pobreza; porque buscan reunirse con un familiar quizá su padre o su madre que ya está en Estados Unidos. Su número crece...

エルサルバドルの移住する子どもたちへ

Pablo Lüersがエルサルバドルより、自らアメリカへ旅立ち、そしていずれは母国に強制送還されることになるであろう移民の子どもたちへ公開状を書いた。 Ustedes aquí en El Salvador y en su pueblo o barrio, se van a encontrar de vuelta con cada una de las razones que los hicieron emprender el viaje, a pesar de todos los riesgos. Quienes de ustedes tienen hermanos mayores pandilleros, los van a encontrar todavía sin...

中国アップル下請け社員の自殺と彼が遺した詩

  2014/11/14

台湾企業のフォックスコン社は、中国でアップル社の下請けを担っているが、数多くの従業員の自殺を招くような労務管理のやり方に批判を浴びてきた。シュー・リーチー(许立志)という、ある中国深セン市のフォックスコン社員が書いた詩を、草の根支援団体のナオ(闹)が英訳している。シュー・リーチーは2014年9月30日に24歳で自殺した。以下は彼の詩の1篇である。 《谶言一种》 “A Kind of Prophecy” 村里的老人都说 Village elders say 我跟我爷爷年轻时很像 I resemble my grandfather in his youth 刚开始我不以为然 I didn’t recognize it 后来经他们一再提起 But listening to them time and again 我就深信不疑了 Won me over 我跟我爷爷 My grandfather and I share 不仅外貌越看越像 Facial expressions 就连脾性和爱好 Temperaments, hobbies 也像同一个娘胎里出来的 Almost as...

香港の雨傘革命を数式で解いてみた

  2014/10/24

この高校のテストが、ここ数日(訳注:原文公開日は10月12日)香港のソーシャルメディア上で話題を呼んだ。問題:9月28日の雨傘革命が起きた原因は何か? 生徒は解答欄に数式を書いた。64+71+101+689+3=928 先生は0点をつけ、生徒に解き直しをさせた。生徒は数式をこう解読してみせた。 64=1989年6月4日北京の天安門事件。弾圧事件以来、香港の人々は毎年6月4日にろうそくを灯し、犠牲者の正当な評価を求める追悼集会を開いている。 71=1997年7月1日、かつて英国植民地だった香港が北京の中国政府に返還された日。以来毎年、親北京派の政党は午前中に再統一祝賀行事を行い、民主派の市民団体は民主化を求める集会を行う。 101=10月1日は中国の建国記念日。 689=現行政長官、梁振英の得票数。1200人で構成された選挙委員会による、間接選挙で選ばれた。 3=政治改革3人組、政治改革協議の責任者である3人の政府高官の略称。林鄭月娥(キャリー・ラム)政務司司長、袁国強(リムスキー・ユエン)司法長官、譚志源(レイモンド・タム)政制及内地事務局局長の3人。 合計すると928、つまり9月28日。警察が平和的デモ隊に向け催涙ガスを噴射し、デモ隊が傘で身を守った日。 校正:Masato Kaneko

内モンゴル自治区の産業公害により野鳥が大量死

  2014/10/18

この夏(2014年夏)以降、内モンゴル自治区内の湖沼地帯で水質汚染の影響により5百羽を越える水鳥が死んでいるのが見つかっている。地元遊牧民の話によると、その湖沼地帯の近くにある、環境配慮をうたう工業地帯の工場から有害廃水が排出されているとのことだ。ウェブサイトChina Hush上でAnnie Leeがその状況を写真特集記事で明らかにした。 校正:Takako Nose

「里山に僕たちの秘密基地を作ろう」異世代交流と自然体験

  2014/10/18

今春廃校となった里山の小学校の保護者ら有志と、高岡市西広谷地区の住民が、「ひろたんのもり」というグループを作り、豊かな自然の中で子どもたちと様々な年代が交流する活動を続けている。これまでタケノコ掘りやホタル観賞会、竹細工と流しそうめんなどを行なってきた。11月からは子どもたちと一緒に森の中にツリーハウスを作り始める予定だ。自然との触れ合いを通して子どもの確かな育ちを応援したいと願う人たちが、自然を守り暮らしを豊かにする知恵を今に伝えてきた里山の住民と一緒に、手間や暇をかけることを楽しみ始めている。農村の過疎化の問題と児童の抱えるストレスの問題、両方の特効薬になりそうな試みである。

エベレストの夜景美

  2014/09/11

Elia Saikalyが撮影した短編映像の中に、エベレストの壮大な夜景美が微速度撮影でとらえられている。 彼は、自分のブログに二度目のエベレスト登頂の体験を公開している。 校正:Yuko Aoyagi