記事 特集 from 6月, 2012
フランス:イスラム法をからかった週刊紙本社が全焼
2011年11月2日未明、風刺週刊紙シャルリエブドのパリの本社に火炎瓶が投げ込まれ事務所が全焼した。それは、イスラム教の預言者ムハンマドを「客員編集者」に見立てた同週刊誌の最新号が発売され、売り切れそうになるほど売れた日のことであった。
欧州委員会、「文明衝突」ビデオで失策
映画「キル・ビル」をパロディ化し、「文明の衝突」を主題としてあるビデオが制作された。これは欧州連合の拡大促進を目的として若者向けに作られたものである。しかしながらこのビデオは、人種差別だとして激しく糾弾され、3月6日にオンライン上から削除されることとなった。
パキスタン:少数民族ハザラ人、襲撃される
近年、バロチスタンでハザラ人をターゲットとした暴力行為が増加している。イスラム分派の武装組織Lashkar-e-Jhangviは2012年までにハザラ人にパキスタンを去るよう、脅しのパンフレットを配っている。
パキスタン:ハザラ人虐殺―世界はなぜ黙り込んでいるの?
パキスタンのハザラ少数民族は、ここ十年間、過激派テロリストの一派から、宗派が違うことで暴力を受けたり、殺害の標的とされ苦しんでいる。ネチズンたちは、犯人がなかなか 捕まらないことや、この件に関し、世界が沈黙を押し通していることに抗議している。
ブラジル:暴力事件最多の州における平和を求める抗議行動
ブラジル州都の住民が殺人事件の急増に対し抗議行動を開始した。 2012年のデータによるとアラゴアス州での殺人事件数はブラジルで第1位にも関わらず、 国の主流メディアからは目に見えない存在として無視されている。
イエメン:統一記念日の前日に自爆攻撃
5月21日、イエメンの首都サヌアにて行われた軍事パレードのリハーサルを標的に自爆攻撃が発生した。およそ100人が死亡し、少なくとも200人が負傷した。軍服を着た自爆犯は、イエメン南北統一22周年を記念するパレードのリハーサルを行っていた兵団の真っただ中で、爆薬を爆発させた。
北朝鮮のミサイル発射失敗における見解
2012年4月12日、さらに孤立化を招くという国際的非難と警告を無視して北朝鮮がミサイルを発射した。厄介なことにミサイルは発射直後に空中分解して、その破片は洋上に落下した。韓国のインターネット上では、この問題について多くの議論が起こっている。
スイス:全市民のためのベーシック・インカム制定を求める国民発議が正式に発効
“無条件のベーシック・インカム” として知られる新しい連邦法の制定を求める国民発議が4月、正式に発効した。資力調査なし・就労状況に関係なく毎月全市民に対して金銭給付を行うという極めてシンプルな施策であるベーシック・インカムの考え方は、スイスのブログ界に論評議論を巻き起こしている。
メキシコ:#YoSoy132、「メキシコの春」の始まりか?
5月11日金曜日、制度的革命党(PRI)の大統領候補、Enrique Peña Nieto氏がイベロアメリカ大学の学生との公開討論会に出席した。討論会は、学生が大統領候補をたびたび非難するという特異なものであった。この訪問に関するメディア報道は、爆発的なエネルギーとなり、まずソーシャル・メディアで放出され、今ではメキシコ主要都市の道々に溢れ出ている。
バングラデシュ:夢の馬車―スラムの子供たちに学校を
ある若者の団体が、恵まれない子供たちのために、教育の場を提供することに決めた。学校の名は「夢の馬車」。団体は、教育が、貧困を軽減するための強い味方であると考えている。