記事 サハラ以南アフリカ from 7月, 2010
50年が経過して、元フランス領アフリカ諸国の独立と呪われた資源
旧フランス領のアフリカ諸国は、独立50周年にあたる2010年を祝っている。アフリカの人々の多くは、独立しても大して発展していない自国の現状に、何が祝えることのなのかと疑問に感じている。
マラウィ:ベアフットカレッジのソーラー発電技術者たちがアフリカの僻地電化賞を受ける
日本に住むブロガーであるクレメント・ンタンバザル(Clement Nthambazale)は、太陽光発電プロジェクトがアフリカで最も大きな僻地電化賞(Rural Electrification Award)を受けた事について書いている。マラウィ中部のサリマにあるChimonjo村でこのプロジェクトが実施され、村人たちの生活には新たな側面がもたらされたのである。
アフリカ軍がフランス革命記念日のシャンゼリゼに
フランスが7月14日にシャンゼリゼ通りで執り行われるパレードに、元植民地だった国々の軍隊を招待したことが、アフリカのブロガーたちの間で物議を醸した。多くの人びとが、元植民地国を招待する意義と、なぜ多くの北アフリカの国が招待されなかったことについて、疑問を投げかけている。
世界:ニュースに取り上げられていない原油流出
メキシコ湾で起こった悲惨な原油流出は、油田掘削の杜撰な経営が引き起こした被害で世界中から注目を浴びた。しかし、世界の各地には同じような毒物流出の被害にあっている人々が他にもいて、ビデオを通して、彼らの苦境も世界に伝えようとしている。
コンゴ民主共和国:祝独立記念日
コンゴ民主共和国はベルギーから独立して50周年を迎えたところである。同国は誇らしげに高額な軍用機材をこの祝典のために招待された来賓の前で披露した。ブロガーのKakaluigiやCongo Milikiは、首都キンサシャとルブンバシでのパレードの様子を伝え、独立の時代とその明るい時代からの記録を振り返るコンゴのブロガーたちもいた。
マリ:渦中の審判判定に対するサッカーファンの反応
ワールドカップに審判判定の論争は付き物である。2010年のワールドカップでいまのところ印象的なのは、マリ人審判コマン・クリバリがアメリカの選手エドゥのゴールを認めなかった件だろう。このゴールが認められれば、アメリカはスロヴェニアから奪った2ゴールからさらなる返り咲きをすることができたはずだった。試合終了のホイッスルが鳴ると同時に、掲示板で、またはフェイスブック上でクリバリ審判のワールドカップへのさらなる参加のとりやめを要請するページを127件も作成したり、同審判のウィキペディアの項目に批判を書き込むなどしてブロガーたちは怒りを表明した。ブロガーたちだけでなく、ジャーナリストたちもクリバリの判定が問題になったのはこれが初めてではないことを指摘し、参戦した。