記事 人権 from 4月, 2012
ギリシャ:アテネの広場で77歳の男性が自殺
ギリシャ全土がこのニュースに衝撃を受けた。アテネの議会前のシンタグマ広場で、4日午前9時、多くの通行人が行き交う中、77歳のディミトリス・クリストラウスさんが銃で頭部を撃ち自殺した。自殺の直前、彼は「子供に借金を残したくない」と叫んだという。
エジプト: 女性たちに身分証と権利を
400万人ものエジプト人女性がIDカードを持っていない。そんな彼女たちは法的恩恵や、社会的、経済的サービを受けたり、さまざまな権利を行使することができない。このキャンペーンは「あなたのID、あなたの権利」と称し、200万人の女性にIDカードを提供すること、また同時にオンラインを使ってそのような女性たちの状況とジェンダー平等の重要さを理解してもらうことを目的としている。
アメリカ:「私もトレイボン・マーティンだ」
フロリダで起こったトレイボン・マーティンの殺害に対し、アメリカ人はおろか世界中のネットユーザーの憤りは勢いを増すばかりだ。この若者はサンフォード市の自警団によって、店の入り口で銃殺された。多くの人々にとって、これは人種差別的殺人であり、フロリダの「自衛法」の成否について疑問を投げかけられている。
カンボジアの人権問題を伝えるオンラインマップ
カンボジアの人権擁護者らは、オンラインマップを用いて、カンボジアの人権侵害の記録、監視、掲示を行っている。その中には、国内紛争や報道者の死、表現の自由の妨害、収容所の混雑を追ったマッピングがある。
ブラジル:現代の奴隷――その撲滅のために私たちは何をすべきか
ブラジルでは1888年に終わりを告げたはずの奴隷制度。しかしこの国では、現代の奴隷制度ともいうべき労働者搾取が今も行なわれている――地方でも大都会でも。
アラブ世界:ハッピー・マザーズ・ディ 殉教者の母たちへのトリビュート
3月21日の今日、アラブ世界では母の日を祝っている。ソーシャルネットワーキングサイトでは、ネット利用者たちがこの日にお祝いの言葉を彼らの母親たちに送っている。彼らはまた通称アラブの春に、独裁政権に抗議したとして権力者に殺された何千もの殉教者の母親たちのことを思い出している。
エジプト:女性の離婚する権利が国会で議論される
民主化への前進であると見なされていたにも関らず、新しいエジプト議会は、国の差し迫ったニーズとは関係なさそうな問題について議論を続けている。最近は、女性から離婚する権利を剥奪するという国会議員の提案が議論の的だ。
Facebookが中国再参入か?
現地のジャーナリストやネチズンたちに、Facebook CEOであるマーク・ザッカーバーグと彼の恋人を上海で 目撃した 。インターネット上では、ソーシャルメディアの王が中国に再出現しようとしているのではないか、という噂が烈火のごとく広まった。
ロシア:エイズの流行―「ロシアよ、恥を知れ」
国際組織はロシアで AIDS が流行していることや、この流行に対処しようとする際にロシアが直面するハードルに注意を向けている。近年、国際社会が注目しているのは、ロシアの医療体制や感染者はスティグマを押されてしまうこと、さらにロシアの薬物政策である。 Donna Welles が報告する。
アメリカ:移民文化に対しまた打撃
メキシコ系アメリカ人研究プログラムを、教育課程から廃止するという決定が怒りを引き起こしている。こういったアメリカの移民文化への検閲行為に反対する運動を、Yarisa Colónがレポートする。